ただいま発売中の雑誌です。
去年12月に発表された平成23年度税制改正大綱で、相続税の大幅な改正案が出されたため、それにともなう様々な事柄について説明されています。
先日、相続税の基礎控除の改正案について講義でお話したところ、生徒さんから「え~こんなに減るの!」との声が。
そうですよね。現在の相続税の基礎控除は、5000万円+1000万円×法定相続人の数。
改正案は、3000万円+600万円×法定相続人の数。
例えば、法定相続人が一人の場合、現在は、5000万円+1000万円×1人=6000万円の基礎控除。
しかし、改正案は、3000万円+600万円×1人=3600万円
この計算例をお話したら、生徒さんから「約半分じゃん!」という声が。
本当に約半分に減りますよね。
つまり、今までは、「うちは相続税は関係ないから大丈夫!」と余裕で思っておられた方が、改正案通りに3月国会で決定すれば、「うちは相続税はかかるのか心配だから、調べなくては!」に気持ちが変わることになります。
財産の多い少ないは変動しますので、実際に亡くなったときにしか、本当に相続税がかかるのかどうかはわかりませんが、備えあれば憂いなし。
「うちは相続税は大丈夫!」と言い切れなくなる時代がやってきそうです。