病名告知と相続 | 介護のお悩み相談傾聴カウンセリング

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がん等の病名を本人に告知することは、インフォームド・コンセントという言葉と共に、だいぶ知られるようになってきたと思います。



インフォームド・コンセントとは、患者が医師から自分の病状や治療方法などについての説明を受けて、それを理解した上で治療を受けることに同意するということです。



患者が自分の病名や病状などについて知りたいと思えば、医師にその説明を求めることができます。



また、治療方法について医師から説明を受けて、今後どのような治療を受けるかを決めることができます。



つまり、インフォームド・コンセントは、患者の自己決定権を尊重する考えから生まれたものです。



しかし、自分の病名や病状を知りたくないという人もいると思います。



その場合は、自分の病状を知らされない権利というものを、周りが尊重する必要があります。



これも自己決定権の1つです。



死期が近い場合や、万一のことを考えざるを得ない手術などがあると、家族は、もしものとき、お葬式をどうしようかとか、頭をよぎることがあると思います。




病気や病状を知らされていない本人は、自分が死んだ後のことを考えない場合もありますから、

周りの家族が、相続でもめないような段取りを考えることも必要になります。



ただ、そうはいっても病気の本人のケアなど、目の前のことに追われることが多いので、死んだ後のことまで頭が回らないというのが実情ですし、



死んだ後、もめないように考えて、相続のことを家族や親戚に話しても、不謹慎と思われて、悪者扱いを受ける場合もあります。




財産が多い方や相続人が多い方は、本当は遺言を書いておいたほうがいいのですが、自分の病状を知らない本人に、遺言を書いてもらうことは難しい場合が多いですね。