前日に続いて先週の旅行でのことですが、湯布院町の
北部、塚本の昨日記載した「工房 宇詩詩」よりまだ
先に1Km程行ったところに今回の話に出てくる
「岩田画房」がある。看板が出ているため、車で行っても
苦もなく行くことができたのだがまあなんと環境がいい。
画房建物のバックは由布岳でそれ以外廻りには何もなく
100メートル程先には牛を放牧している。
なんでも、豊後の黒牛とのことでかなり美味らしい。

さてさて、「岩田画房」の前に車を止めて中に入ってみると、
50歳前後の女性(岩田氏の奥様)が出てきました。第一声が
「今日は天候が悪いのでお客さんは来ないと思っていました。」
でした。
そうです、この日は湯布院では雪が降っていまして、
ましてここ塚本は湯布院町の北部にあり由布院駅からなら
車で20分ぐらいかかる所にあり標高も高い。
そういうこともあって、お客は来ないと思ったのであろう。
私が中に入るとストーブを用意してくれて、温かく迎えて
いただきました。画房の中はここの画房の主、岩田幹彦氏の
作品がところせましと展示している。作品は静物画、風景画、
抽象画、動物の画に乗り物の画などいろいろありジャンルを
問わず製作されているようである。あいにく、この日には
岩田幹彦氏はいらっしゃらなかったのだが、奥さんがいろいろと
説明してくれました。
「ここの絵はすべて主人が書いたものです。」
「この絵の犬なんか今にも動きそうでしょ。」
「この空の色はなかなか描けないんですよ。」
「年間100点ぐらい製作しています。」
「全国からここに来られて皆さん買っていかれるんですよ。」
まあとにかくご主人の岩田さんの絵を大絶賛なのである。
絵の内容のことも詳しく話されるので、わたしが「奥さんも
絵を描かれるんですか?」と思わずたずねてみますと
「いえいえ私は書きません」とのこと。
たしかに、ここでの売上で生活されているのだろうから、
絵やグッズを売り上げるために営業トークも必要なんだろうが
ここまで大絶賛されると私も感服です。
そこでふとご主人がいるときにもこんなトークを
するのだろうかと思ってしまいました。
私の見た感じではご主人の前でも大絶賛するんだろうなあ
というのが私の見立てですが・・・。

それから、肝心の絵のほうですが私の好みに合う絵と
合わない絵があったというのが正直なところです。
私好みの絵もあったので、所持金で買えるような絵が
あればと思ったのですが、流石に一部では人気の作家らしく、
付いている値札を見れば安いものでも15万円位からで
とても今回は予算的にはオーバーで絵はあきらめました。
かといって絵葉書も買う気がしませんでしたので、
私の中で適度の価格で描かれている絵が気に入った
カレンダーを一部購入して画房を後にしました。

古今東西、男というものは馬鹿なもので、おだてられると
その気になる。この奥さんもご主人を褒めて褒めてその気に
させて益々製作意欲を起こさせ、ご主人は良い作品を製作する
という感じになっているのじゃないだろうかと思いました。
まさに、お釈迦さんの手のひらの上の孫悟空状態で
この奥さんの手のひらの上で岩田さんは操られているのでは
考えてしまいました。
もちろん、岩田さんご自身に才能があるからこの画房に
たくさんの方が来られるんでしょうが、この奥さんの
内助の功も人気の秘密の一つではないかなと思います。

世間では2007年4月の年金分割制度まで待って離婚を実行に移す
女性が多いのではないかと噂される中で一生懸命な奥さんを見て
なんとなく微笑ましく思えました。

岩田幹彦 岩田画廊近くの牧場