自分が死んだとき、
周囲の人たちが、
 「あの人と出会えてよかった」
 「あの人がいてくれてよかった」
 「あの人がいて楽しかった」
 「あの人のおかげで○○できた」
とか思ったのなら、自分が存在していた価値も少しはあったのではなかろうか。

人間は、人と人との間にいるから人間というのだ。

今日、インターハイ バスケが開幕しました。
私の高校時代、あと1勝というところで出られなかったことを思い出します。
各チームが、それぞれの都道府県の代表として、持てる力を存分に発揮されることを願っています。

 

http://interhigh2017.japanbasketball.jp/

 

 

大阪府公立高校の2017年度の入学者選抜要領のポイントです。

(全日制の一般入試。体育、芸術系等、実技試験があるものは少し違いがあります)

 

(1)学区は完全撤廃済み

 

(2)入試問題の選択制
国・数・英の3科目については、教育委員会が3種類の問題を用意し、各高校が各科目ごとにどれを使うか独自に決定する。
   A問題 基礎的問題
   B問題 標準的問題
   C問題 発展的問題→英語は問題文・指示文も英語
 
(3)内申点と入試点数のウェイトづけ(倍率タイプと言っている)
5種類のタイプから、各高校がどれを適用するか独自に決定する。
   Ⅰ 内申3割、入試7割
   Ⅱ 内申4割、入試6割
   Ⅲ 内申5割、入試5割
   Ⅳ 内申6割、入試4割
   Ⅴ 内申7割、入試3割

 
かくして、

「○○高校 普通科 = BBB Ⅱ 」 

「□□高校 普通科 = CCC Ⅰ」

という情報が並んだ一覧表が作成されます。

 

大阪府の制度は複雑です。

保護者としては、自分自身の経験だけで語るのではなく、現状をちゃんと理解して子どもと対話をする必要があると思います。

「お父さん、化学わかるん?」と高校生の子ども。
「いや、わからん。けど、なんや?」と私。


高校時代に化学を履修したかどうかすら記憶がなく、教えることなどできないのであるが、とりあえずきいてやらないと、と思い、わからんという問題と模範解答を見る。

当然ながらさっぱりわからん。


そこで子どもに質問をしていく。
「この式はどういうことやねん?」
「これはなんでこうなんの?」
「そしたらこれはこういうことか?」
素朴な疑問、基本だと思うことをどんどん質問し、話を積み上げていく。
ひとつひとつ答えが返ってくる(え~?と言ったきり返ってこないこともあるが)。


この過程の中で子どもはあれやこれや考える。
それなりに学習はしているようだから、そのうちこっちが言わなくても勝手に何かに気がついて
「あ~、そういうことか!」となる。

すべてがうまくいくわけではないが、こんなことをいろいろと繰り返してきた。
勉強は教えていないので「家庭教師もどき」だが、あ、いや、自分も一緒に勉強するつもりでやるから「もどき」未満なのであるが、自分で気づいたことは、教えられたことよりも忘れにくいだろう。
 


そう考えるといろいろなご相談も同じことなのだろうと。私が答えを教えるわけではなく、答えをお持ちなのは相談者ご自身。

どのようにして、ご自身が気づくことができるように進めていくか。

生涯の課題だと思っています。


「安かろう悪かろう」とは、値段が安いものは、その値段相応の品質になるので、そんなにいいものはないということ、といった意味で使われる言葉です。

安くてもいいのもあるよ、ということもあると思いますが、それは、その値段の割にこの品質ならいいよね、ということではないかと思います。

値段の割に安い、というのは何かしらの理由があるはずです。
たとえば「ふせん紙」。100均で売られているものと、名の通った文房具メーカーのものを比べると、糊の質が違っていて、はがしやすさが全然違います。低価格品では、はがしやすい糊は高くて採算がとれない、ということなのでしょう。
でも100均のものがアカン、と言っているわけではありません。
100均で売られている製品の品質であっても、使う人が目的を果たすことができればいいでしょう。
使い分けすればいいのです。

まあ、100均で買ってきたものが使い物にならなかった、あるいはすぐ壊れてしまった、ということも皆さん1度や2度は経験しているのではないでしょうか。

ただ、こういった「もの」なら失敗しても影響はないですが、これが身体や命にかかわるようなことであれば大変です。

今年の1月に、格安スキーツアーバスの痛ましい事故がありました。
それ以前にも大きなバスの事故が繰り返されてきました。
他の同様のサービスと比べて異常に安いものは気を付けないといけません。
どこかで無理しているのではないか、と感じることができるか?
規制緩和時代でナンデモありといった風潮の世の中、ますます自衛が必要ですね。


資本主義社会は、
「高いからといってよいものとは限らないが、安いものによいものはない」
という世界です。