こんにちは、ファイナンシャルプランナーの茂木です。


最近、ニュースで「日銀が12月に利上げするかも」

という話題を耳にされた方も多いのではないでしょうか。


「利上げって何?」「私たちの生活にどう関係するの?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。


今日は、日銀の偉い人たちが最近どんなことを話しているのか、

そしてそれが私たちの生活にどう影響するのかを、

できるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。


そもそも「利上げ」って何?
まず基本から。利上げというのは、日本銀行が決める「基準となる金利」を上げることです。
これが上がると、私たちが銀行からお金を借りる時の金利(住宅ローンなど)も上がりやすくなります。

逆に、預金の金利も上がる可能性があります。


日銀の重要人物たちの最近の発言をチェック
11月に入って、日銀の政策を決める立場にいる審議委員の方々が、

いろいろな場所で発言されています。

その内容を見てみましょう。


中川さん(審議委員)の発言(11月10日)
「経済と物価の状況が予想通りなら、金融緩和(お金を借りやすくする政策)を少しずつ調整していく」


小枝さん(審議委員)の発言(11月20日)
「物価上昇率が目標の2%くらいになってきた。金利を普通の水準に戻していかないと、将来問題が起きるかもしれない」


増さん(審議委員)の発言(新聞インタビュー、11月20日)
「経済や物価の状況を見ると、そろそろ利上げしても大丈夫な状態になってきている」


野口さん(審議委員)の発言(11月27日)
「利上げのタイミングを、早すぎず遅すぎず、慎重に判断しないといけない時期に来ている」

 


つまり、どういうこと?
皆さん、「利上げの準備は整いつつあるけど、いつ実施するかは慎重に決めたい」という感じですね。


植田総裁の「円安」への心配が重要なポイント


ここからが少し複雑なのですが、大事なポイントです。
日銀のトップである植田総裁が、11月21日の国会で興味深い発言をされました。


植田総裁の発言(11月21日)
「円安が進むと、輸入品の値段が上がって、それが日本全体の物価上昇につながる可能性がある。このことに注意が必要だ」


これ、何が新しいの?
実は、これまで日銀は「円安で物価が上がっても一時的なもの」と考えていました。
でも今回、「実は長期的な物価上昇にもつながるかも」と考え方を少し変えたんです。


複数のニュースメディアが「日銀の姿勢が変わってきた」と報じているのは、このためです。

 


12月1日の植田総裁の講演に注目!


12月1日に、植田総裁が名古屋で講演される予定です。

(現在11月29日時点ですのでブログがアップされる頃には講演は終わってますね!)


ここで何を話すかによって、「12月に本当に利上げするのか」がもっとはっきりしてくると思います。


為替(円安・円高)の動きも、利上げを決める大事な要素になってきているので、

今後の円相場にも注意が必要ですね。


専門家たちの予想としては…

1月の可能性が高いといわれています。

12月よりも2026年1月に利上げされる可能性が高いと考えているからです。


なぜ1月だと思うの?
理由1:情報が揃う
1月の会合では、日銀が定期的に出している経済と物価の詳しいレポートが発表されます。

これを見てから判断する方が確実です。


理由2:春の賃上げ交渉の様子がわかる
1月になると、企業が従業員の給料をどれくらい上げそうか、

その初期の動きが見えてきます。植田総裁も「この情報を確認したい」と以前おっしゃっていました。


理由3:政府も納得しやすい
利上げは国民生活に影響する大きな決定です。

より多くの材料が揃った状態で判断した方が、政府も「それなら仕方ないですね」

と理解してくれやすいはずです。


私たちの生活への影響は?
もし利上げが実施されると…
住宅ローンを変動金利で借りている方:返済額が増える可能性があります
これから住宅ローンを組む方:金利が上がる前に検討するのも一案です
預金がある方:預金金利が上がる可能性があります(少しだけプラス面も)

ただし、いきなり大きく変わるわけではありません。

今回も0.25%程度の小さな利上げが予想されています。



金融政策は難しそうに聞こえますが、私たちの家計に直結する大切なテーマです。


今後も最新情報をわかりやすくお届けしますので、一緒に学んでいきましょう!


ご質問やご相談があれば、いつでもコメント欄やお問い合わせフォームからご連絡くださいね。