こんにちはファイナンシャルプランナーの茂木です。



債券というと皆さんどんなものを思いつきますか?
多くの方がもしかすると
日本政府が発行する「個人向け国債」を
思い浮かべる人が多かなと思います。



発行時に買って満期まで持ち続け、
その間半年に1回などの
利息を受け取るというものですね。



しかし実は債券も株式と同様、
満期までの間に売買の取引が行なわれ、
時価が変動しています。



株式に比べ
一般に値動きは小さく、
満期時に元本で償還することが
決まっているため、
満期が近づくにつれ動きは
小さくなっていきます。



たとえば、投信の中に債券を組み入れた場合、
その時価を日々の基準価額に
反映することになります。



つまり、普通に債券を買えば
意識することのなかった
時価変動を嫌でも受けることとなり、
満期での元本償還という特徴をも
手放すことになります。



しかしそれと引き換えに
債券を投信で持つことのメリットも
たくさんあります。


ひとつは、個人では買いづらい債券も、
投信を通じてなら買うことができる点。



日本より金利の高い海外の債券を
個人で買うのは、手続きが困難な場合が多く
最低購入金額も高額となりますが、




投信でなら手軽に少額で
海外の複数の債券を持つことができます。



さらに状況の変化に応じた銘柄入れ替えも、
個人が個別に債券を持つかたちでは
難しいことですし、



通常半年毎などが多い債券の利払いも、
投信にすることで毎月分配に
仕立てることができます。



また、国債でなく企業の債券の場合は
その企業の信用力調査が欠かせませんが、
そこをプロに委託できるのも
「投信ならでは」と言えます。



投信を通じて海外の債券や株式に投資した場合、
「本体」の値動きとは全く別のこととして、
為替変動の影響を受けるのが
日本にいる私たちの宿命です。


じゃあ
どうなると円安になりやすいのか?


それは実はひとつに2国間の
「金利差」が挙げられます。



例えば日本などが低金利の状態のまま
米国の金利だけが上がるとすると、
世界中のお金は米国に集まるでしょう。



日本の投資家が
米国の債券を買おうと思うと
一度円を売って米ドルに
交換することになります。


その動きが積もり積もると
「円安・ドル高」となるわけです。


つまり「金利の高い国の通貨は高くなりがち」
と整理しておくと良いでしょう!