こんにちは、ファイナンシャルプランナーの茂木です。
1月28日、アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)が、
金融政策を決める重要な会合を開きました。
「アメリカのストリップ債を持っているけど、どうなるの?」
「社債への影響は?」
「今後、金利はどうなるの?」
こういった疑問をお持ちの方も多いと思います。
今日は、債券投資をされている皆さんに向けて、今
回のFRB会合の内容と、皆さんの投資への影響をわかりやすく解説します!
まず基本から:FOMCって何?
FOMCとは
FOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)は、アメリカの金融政策を決める会議です。
日本でいうと、日本銀行の金融政策決定会合のようなものですね。
年に8回開催され、FF金利(フェデラルファンド金利)という重要な金利を決めます。
FF金利が重要な理由
FF金利は、いわば「金利の大元」です。この金利が動くと:
住宅ローン金利が変わる
企業の借入金利が変わる
債券の利回りや価格が変わる ← これが皆さんに重要!
つまり、FF金利の動きは、皆さんが保有している債券の価値に直接影響するんです。
今回の決定内容:金利は据え置き
発表された内容
1月28日のFOMCで、FRBは予想通り 金利を据え置く ことを決定しました。
現在のFF金利:3.50%~3.75%
この水準を維持するということです。
12人中10人が賛成
FOMC参加者12名のうち、10名が据え置きに賛成しました。
ただし、2名(ミラン理事とウォラー理事)は0.25%の利下げを主張して反対票を投じました。
全員一致ではありませんが、大勢は「今は動かさない」という判断ですね。
FRBの経済認識:やや改善
声明文の変更点
FRBが発表した声明文では、経済の見方が少し改善されました。
経済活動について
前回:「緩やかなペースで拡大」
今回:「堅調なペースで拡大」
失業率について
前回:「9月まで小幅に上昇した」
今回:「安定の兆しを示している」
インフレについて
「やや高止まりしている」(変更なし)
つまり、FRBは「アメリカ経済は思ったより元気だ」と見ているということです。
パウエル議長の重要発言
「今の金利は適切な水準」
記者会見で、パウエルFRB議長は以下のように述べました。
「昨年9月以降、政策金利を0.75%引き下げ、中立金利の妥当な推定値の範囲内に収めた」
中立金利とは?
経済を過熱させもせず、冷やしもしない、ちょうど良い金利のことです。
パウエル議長は「今の金利はちょうど良い水準に来た」と言っているんですね。
そして、こう続けました。
「現時点では経済動向を注視する上で適切な位置にある」
つまり、「しばらくはこのまま様子を見る」というメッセージです。
利下げの可能性は?
パウエル議長は、今後利下げする可能性について、以下の条件を挙げました。
関税の影響が和らぐ
トランプ大統領が掲げている関税政策が、物価への影響を落ち着かせる場合
労働市場に変化が出る
雇用情勢に変化が見られた場合
ただし、「金融政策はあらかじめ決められたコースをたどるものではなく、会合ごとに判断を下す」とも強調しました。
つまり、「状況次第で柔軟に対応する」ということですね。
皆さんの債券投資への影響
さて、ここからが本題です。今回のFOMCが、
皆さんの投資にどう影響するかを解説します。
1. ストリップ債(ゼロクーポン債)をお持ちの方
ストリップ債とは?
利息の支払いがなく、満期時に額面金額が受け取れる債券です。
割引価格で購入し、満期時の差額が利益になります。
今回の影響
✅ 環境は安定的
金利が据え置かれたことで、ストリップ債の価格は安定的に推移します。
債券価格と金利の関係(重要!)
金利が下がる → 債券価格が上がる
金利が上がる → 債券価格が下がる
満期まで保有する場合
金利変動は気にする必要がありません
満期時には確実に額面金額を受け取ることができます
安心して保有を続けられます
途中で売却をお考えの場合
現在の金利水準は安定的に推移する見込み
当面は大きな価格変動は考えにくい状況です
売却のタイミングは、ご自身の資金ニーズに合わせて柔軟に検討できます
今後の見通し
パウエル議長が「今の金利は適切」と述べたことから、急激な金利変動は考えにくく、
落ち着いた環境が続くと見られます。
2. 米国社債をお持ちの方
社債とは?
企業が発行する債券です。国債より利回りが高い代わりに、
企業の信用力の影響を受けます。
今回の影響
✅ 金利環境は良好
FRBが金利を据え置いたことで、社債の利回り環境は安定します。
予定通りの利息収入を受け取ることができます。
✅ 米国経済が堅調
FRBが経済を「堅調」と評価していることは、企業活動にとってもプラスです。
景気が良ければ、企業の業績も安定しやすくなります。
満期まで保有する場合
定期的に利息を受け取りながら、満期を待つのが基本戦略
満期時には元本を受け取れます
金利が安定的な環境は、債券保有者にとって良い状況です
途中で売却をお考えの場合
金利環境が安定的なため、価格も安定的に推移する見込み
ご自身の資金計画に合わせて、売却タイミングを検討できます
発行企業の決算情報なども参考にされると良いでしょう
社債投資のポイント
金利面では安定的な環境が続く見込み
定期的に発行企業の決算情報をチェック
柔軟に保有・売却を判断できる環境です
3. ドル建て資産全般への影響
為替の動き
今回のFOMC後、ドル円相場は大きく動きませんでした。
理由
金利据え置きは予想通りだった
サプライズがなかった
今後の見通し
アメリカの金利が当面据え置き → ドル安定要因
日本の利上げ継続 → 円高要因
この2つの力がバランスしている状態です。
急激な為替変動は考えにくい環境と言えます。
為替について
ドル建て債券をお持ちの方は、為替変動の影響も受けますが、
満期まで保有すれば、ドルベースでの元本と利息は確実に受け取れます。
今後の金利見通し
市場の予想
現在の金融市場では、2026年中に0.25%の利下げが2回程度行われるとの見方があります。
つまり、年末には金利が 3.00%~3.25% 程度になるという予想ですね。
理由
アメリカ経済が堅調
インフレ率がまだやや高め
労働市場が安定している
パウエル議長が「今の金利は適切」と明言
いずれにしても、急激な金利上昇は考えにくく、
安定的な環境が続くと見られます。
注目すべき経済指標
今後、以下の指標に注目すると良いでしょう。
雇用統計(毎月第1金曜日発表)
雇用情勢の動向
消費者物価指数(CPI)(毎月中旬発表)
インフレ率の推移
GDP成長率(四半期ごと)
経済成長の状況
企業決算(四半期ごと)
企業の業績動向
債券投資家の皆さんへのアドバイス
基本戦略:安心して保有を継続
今回のFOMCは「無風通過」でした。
皆さんの債券投資にとって、良好な環境が続いています。
ストリップ債保有者の方
満期まで保有する場合
金利変動を気にする必要はありません
満期時に確実に額面金額を受け取れます
安心して保有を続けてください
途中売却をお考えの場合
金利が安定的な環境は、売却時期を柔軟に選べる良い状況です
ご自身の資金計画に合わせて検討できます
市場環境も落ち着いているため、計画的な売却が可能です
ポイント
どちらの選択肢も、現在の環境では問題ありません
予定通りの投資成果を得られる見込みです
米国社債保有者の方
満期まで保有する場合
安定的な環境が続きます
利息収入は予定通り受け取れます
定期的に利息を受け取りながら、満期を待つのが基本戦略です
途中売却をお考えの場合
金利環境が安定的なため、売却のタイミングを選びやすい状況です
米国経済が堅調なことも、社債価格の安定につながっています
ご自身の資金ニーズに合わせて、柔軟に判断できます
経済環境
米国経済が堅調なことは、社債にとってプラス
企業の事業環境も良好です
ポイント
満期保有でも途中売却でも、良好な環境です
特別な対応は必要ありません
新規投資を考えている方
今の金利水準は?
現在の金利水準(3.50%~3.75%)は、
低金利時代と比べれば 魅力的な水準 です。
安定的な利息収入を得られる
金利環境も落ち着いている
メリット
今後も安定的な金利環境が続く見込み
予定通りの投資成果を得やすい
分散投資の重要性
債券投資では、以下の分散を心がけましょう。
満期の分散
短期・中期・長期を組み合わせる
ラダー型ポートフォリオの構築
発行体の分散
国債と社債を組み合わせる
複数の発行体に分散
通貨の分散
ドル建てと円建てを組み合わせる
まとめ:今、知っておくべきこと
今回のFOMCのポイントをおさらいします。
✅ 金利は据え置き(3.50%~3.75%)
✅ FRBは「今の金利は適切」と判断
✅ アメリカ経済は堅調に推移
✅ 安定的な金利環境が続く見込み
✅ 債券投資家にとって良好な環境
皆さんの債券投資への影響
📊 ストリップ債
環境は安定的
満期保有なら安心
予定通りの成果が期待できる
📊 米国社債
金利環境は良好
利息収入は安定的
米国経済の堅調さもプラス
📊 今後の戦略
安心して保有を継続
特別な対応は不要
分散投資を心がける
次回のFOMCは3月
次回のFOMCは 3月18日~19日 に開催される予定です。
それまでの間も、安定的な環境が続くと見られます。
債券投資は、株式投資に比べて値動きが穏やかで、安定的な利息収入を得られるのが魅力です。
今回のFOMCでも、その良さが改めて確認されました。
わからないことがあれば、いつでもご相談ください