こんにちは!


ファイナンシャルプランナーの茂木です。

これから住宅購入を検討されている方や、
すでに住宅ローン返済中の方は、


「返済期間中にまとまった資金ができたら
繰り上げ返済をする」

といったお話を聞いたことがあると思います。



お客さんのご相談でも良くこのご相談が来ます。


一方で、まとまった資金を返済に回さずに、
資産運用される方もいらっしゃいます。



「繰り上げ返済」とは、
普段返済している返済額とは別に、
前倒しで元金の一部、
または全部を返済することです。



繰り上げ返済をすることで、
元金が早く減り、
その元金にかかるはずだった利息が
なくなるため、


完済までの総返済額を減らすことができる
お得な方法です。



ちなみに、繰り上げ返済には、
2つのタイプがあります。



毎回の返済額はそのままで
返済期間を短縮する「期間短縮型」と、


返済期間はそのままで
毎回の返済額を少なくする
「返済額軽減型」です。


住宅ローンを早く完済したいという方は
期間短縮型、



毎回の返済額を少なくしたいという方は
返済額軽減型を選ぶと良いということですね!




それでは、住宅ローン返済期間中に
まとまったお金ができたとき、


繰り上げ返済をする場合と
資産運用をする場合で、どちらの方が家計にメリットがあるのかちょっとシミュレーションしてみましょう!



繰り上げ返済をした場合には、
利息が軽減され、
完済までの総返済額を減らすことができます。



一方、資産運用の場合には、
一定期間かけて手元にあるお金を
増やすことが目的です。



検討される際の、
住宅ローンの残債や金利、
返済期間などによっても変わるので、
今回は残債3,000万円、返済期間20年、
金利1.5%という条件にしてみましょう。


んで、500万円の余剰資金があった場合を
考えてみましょう!



まず、繰り上げ返済をした場合の
住宅ローンの利息軽減効果について、
「期間短縮型」の場合と、
「返済額軽減型」の場合で感考えてみます。



期間短縮型の場合
・返済期間:16年3カ月
(返済期間4年1カ月短縮)
・毎月の返済額:144,763円
・利息軽減効果:1,546,887円



返済額軽減型の場合
・返済期間:20年
・毎月の返済額:120,462円
(毎月24,301円の負担軽減)
・利息軽減効果:783,678円



繰り上げ返済をすることで、
「期間短縮型」と「返済額軽減型」のどちらも利息の軽減効果がありますが、


返済額軽減型の方が
利息の軽減効果が大きいそうですね!



それでは、、、、


毎月一定額の積立投資をして
合計500万円を資産運用した場合、
20年後いくらリターンが期待できるのか
考えてみます!


毎月約20,833円投資をした場合で計算をします。
※5,000,000円÷20年÷12カ月=約20,833円
・運用期間:20年
・年利6.0%
・20年後の想定受取額:9,446,000円(+4,446,000円)



年利6%の運用で20年間資産運用をした場合、
約446万円お金を増やすことができます。




年利6%の運用の場合、
投資信託をはじめとした金融商品
でリターンが期待できます。


たとえば投資信託のインデックスファンドの
代表例のひとつである、S&P500の過去40年間の動きをみると、


平均年利6%程度の運用実績があるため、
今回は年利6%の運用を例にしてみました。



資産運用の場合、住宅ローンの繰り上げ返済した場合の利息軽減効果と違い、
リターンが保証されているものではないため、必ずこのリターンがうけとれるわけではないですが、



ただし、NISAやつみたてNISA、iDeCoといった非課税制度もあるため、
投資初心者でも制度を活用しながらはじめやすい運用といえます。


住宅ローンの残債や金利、返済期間などによっても変わりますが、今回のケースでは、資産運用の方がメリットがあるという結論になりました。



ただし、繰り上げ返済と、
資産運用をする場合、



どちらも大切なことは、
将来を見据えた資金計画です。



繰り上げ返済や資産運用する際はぜひ皆さんご相談くださいね!