こんばんは、赤い鯉人です。

 

3連休の最終日は寒い雨の日でしたが、早朝に出発して、

下総国一之宮・香取神宮と、上総国一之宮・玉前神社に

参拝してきました。渋い鉄道旅です。

 

朝6時過ぎに家を出て、都営地下鉄と山手線を乗り継いで日暮里へ。

日暮里から京成本線の特急で京成成田へ。JR成田まで歩いて、

成田線の銚子行きで佐原駅に到着したのが9時過ぎでした。

佐原駅から香取神宮までは少し距離があるのでバスに乗ります。

土日・祝日は「周遊ルート」というコミュニティバスが1時間に

1本ほど走っています。

平日はコミュニティバスの本数が少なく、路線バスも非常に少ないので、

アクセスがかなり悪くなります。

 

(水郷として名高い佐原。アヤメの季節には観光客でにぎわいます。)

 

 

 

 

 

 

(立派な鳥居をくぐって、右に左に少し蛇行した表参道を通り、

総門と楼門(工事中)をくぐると本殿と拝殿に到着します。)

 

江戸時代に徳川幕府によって造営された、重要文化財の本殿は

非常に立派で美しい作りをしていました。

 

香取神宮の御祭神は経津主大神(ふつぬしのおおかみ)で、

国譲りの神話の中で、天照大神の命により、鹿島神宮の御祭神である

武甕槌大神とともに出雲に派遣され、大国主神に国を譲らせることに

成功し国土を平定したといわれています。

この由緒から、皇室のみならず、多くの武将からも尊崇されました。

また、この地で剣術を究めた室町時代の剣豪・飯篠長威斉は、

香取神道流を編み出して、剣術の中興の祖と称されているそうです。

 

要石と奥宮も参拝して、参道の商店で揚げたての「紫いもコロッケ」を

購入してバスに急ぎます。10時20分頃のバスに何とか間に合って、

佐原駅に戻ります。

 

千葉県の鉄道路線図は、房総半島の喉元に位置する千葉駅が要衝で、

そこから房総半島の両サイドに向けて内房線と外房線が房総半島を

1周しています。また、千葉駅から佐倉・成田・佐原を通って銚子まで

通じる成田線と、佐倉で別れて八街・成東を通って銚子まで通じる

総武本線が通っていて、言わば、房総半島を一周する環状線と

銚子までを一周する環状線が通っているようなイメージです(謎)

そして、その二つの環状線を細々とつないでいる「東金線」という

路線があります。今回はそれを活用して、下総から上総に抜けました。

 

 

11時10分頃の成田線で佐倉まで戻り、佐倉から総武本線に乗り換えて

成東へ。成東で東金線に乗り換えて大網へ。この大網で外房線に乗り換えて

上総一ノ宮に到着したのが13時30分頃でした。

上総一ノ宮駅から、上総国一之宮・玉前神社までは、徒歩10分ほどです。

 

 

 

 

 

玉前神社の御祭神は玉依姫命で、平安時代の延喜式に名神大社として

その名を列せられ尊崇を集めてきましたが、戦国時代の戦火で

社殿・宝物・文書の多くを焼失したため、創建由来や時期などが

明らかではないそうです。

御祭神・玉依姫命にあやかり、縁結び・子授け・安産などで、

尊崇を集めるほか、人と人の縁を結ぶという意味で、商売繁盛などでも

崇敬されているようで、こぢんまりとしながらも、格式と地元の方々に

大切にされているなという印象を受けました。

 

冷たい雨の1日でしたが、千葉県の鉄道を満喫して家路に就きました。

 

(今回は乗っていないのですが、房総特急をパチリ。)