「灰谷健次郎さんの 天の瞳」
有名な本だから読んでる人も、ドラマで見た人もたくさんいるだろう。
幼年期から始まるこの本。
とんでもない悪ガキとそのお友達・・・でも心の中には素晴らしいものがぎっしり詰まってる。
彼らの周りには、子供の心にすっと入りこむおじいちゃん達や、一風変わっているようだけど
悪ガキ達でも安心して信頼できる大人たちがいる。
その反面、どうしても納得できないおしつけをしてくる学校の先生や大人たちも、もちろんいる。
そんな時はストレートに疑問をぶつける。
こんなとき、子供はどう思っているんだろう。
何を思ってこんなことをするんだろう。
こんなとき、親や大人たちの反応は?
どうしたら子供の心に自分の気持ちがとどくんだろう...
どうして、だまっているの?
どんな風に大人たちを見ているの?
子供と接していると、親に限らず大人たちは、色んな疑問や苛立ちが生まれるんじゃないだろうか。
かつては、自分も「子供時代」があったはずなのに。
誰もが振り返れば子供たちの気持ちが判るはずなのに...
自分も、子供たちと接している中で、頭でわかってはいても、ついつい苛立ってしまったり
一方的に押し付けてしまったり、様々な葛藤を日々続けている。
でも、そんな時この本を読むと
「この子たちの周りには、素敵な大人がいるなぁ。子供にとって大人たちが与える影響は大きいな~」
と改めて考えさせられる。
そして、出てくる子供たちの多様性に感動する。
おじいちゃんの深い言葉にまた感動する。
悪ガキだけど、深い所で生きてる子供たち。
毎日、「もう寝なきゃっ」と思いつつ、1時、2時、3時...
完全に、主人公 倫太郎の魅力に取りつかれてしまってる~

灰谷さん、参りました

潔い親になりたいな、と思う。
倫太郎風に言えば
「全ての大人たちに読んで欲しいねん!!」