※foxtwoからのご注意※
今回のブログには航空機事故の動画へのリンクが含まれています。このような動画を見て不快に感じる方は、今回のブログの閲覧、またはリンクのクリックを遠慮されることをお勧めします。
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空母から発艦したからには着艦しなければなりません。これを「TRAP」と呼びます。
【You Tube動画:F18 Landing 】
【You Tube動画:Fighter Landing on a Ship - Day 】
驚くべきことに、ジェット機を着艦させるには、恐ろしく原始的な方法を使います。つまりワイヤーに航空機を“引っ掛けて”停めるのです!!
そのために空母で運用する航空機には、このワイヤーを引っ掛けるための着艦フックが必ず装備されています。
【You Tube動画:TOP GUN Landing】
着艦の誘導方法も地上の飛行場とはまったく異なり、パイロット(アメリカ海軍ではエビエータと呼びます)は甲板の横にある光学着艦装置を頼りに降りてくるのと併せて、甲板上にいる着艦管制官(LSO:通称「パドル」)が無線交信とライトの指示で航空機の着艦をサポートします。
【You Tube動画:Landing on an Aircraft Carrier - Flight Deck Level 2 】
航空機の操縦で最も難しいのは着陸ですが、空母への着艦は地上のそれとは比べ物にならないほど、高度なテクニックが要求されます。
何しろ地上の飛行場と違って、空母は海の上を走っています!!つまり移動する飛行場であり、しかも波の関係でこの飛行場は、上下左右に揺れ動いています。
あげくにこの“移動する飛行場”は、アメリカ海軍の空母では運用上の関係でセンターラインから10度ほど、左にオフセット(アングルドデッキと呼びます)しており、先へ先へと移動する揺れ動く飛行場に、さらに斜めに降りようというのですから、危険でないはずがありません!
次の動画は、アメリカ海軍の対潜哨戒機S-3バイキングが着艦するシーンを空母の真横(アビーム)から紹介している興味深い動画です。
【You Tube動画:S-3 Viking carrier landing(inside) 】
これを見ると、空母のアビームから着艦まで、非常に小さな着陸(着艦)パターンを飛行しており、また、ファイナル(着陸進入)の直線部分がほとんどないことにも驚かされます。
また着艦寸前にエンジンを全開(離陸出力)にしているところも空母着艦の特異なところで、これはワイヤーを引っ掛けそこなった時に、間髪を入れずに空母の甲板から離艦しなければならないための操縦テクニックとなります。
これほどの難しさですから、着艦のやり直しも日常茶飯事となります。
【You Tube動画:F-14 carrier landing abort 】※音声なし
【You Tube動画:Су-33 неудачно зашел на посадку 】
そして時には制動用のワイヤーが切れて、航空機や甲板作業員を巻き込むような事故が発生します。
【You Tube動画:Cable Snap 】
※FA-18が着艦直後、拘束ワイヤーが切れて機体が水没。切れたワイヤーでデッキクルー数名が負傷。パイロットは緊急脱出して生還。
【You Tube動画:SU-33 CARRIER ACCIDENT 】
※SU-33が着艦直後に拘束ワイヤーが切れて機体が水没。パイロットは緊急脱出して生還。
ほんの一瞬の油断で簡単に事故が起きるほど危険なのが、空母への着艦「TRAP」であり、映画「TOP GUN」で見るような、格好良さだけでは勤まらない過酷な職場でもあるのです。
こんな危険に満ちた空母を運用することなく過ごせる私達日本人は幸せですね。
【You Tube動画:Bad Jet Landing on Aircraft Carrier 】
※FA-18が不適切な姿勢で着艦したため、飛行甲板上で擱座。パイロットはコクピットに留まり生還。
【You Tube動画:T-2 Buckeye Crash on Flight Deck 】
※T-2がLSOの指示でウェーブオフ(進入復航)した後、誤って右旋回(左旋回が鉄則)し、艦橋構造物を避けようとして機体が失速、横転して飛行甲板に墜落した。パイロットとデッキクルー数名が死亡。(合掌)
最後に、空母着艦の事故から奇跡の生還を果たした様子を捉えた動画を紹介しましょう。
第二次世界大戦にエースパイロットとして従軍(海軍十字勲章等、授勲多数)したGeorge Chamberlain Duncanはテストパイロットして、1951年6月23日、空母ミッドウェイ(CV-41)にF9Fパンサー艦上戦闘機で着艦作業中、エアポケットに入ってしまい、ランプ(飛行甲板後端)に激突。機体は爆発炎上しました。
【You Tube動画:Crash of the F9F Panther on the USS Midway in 1951 】
※音声なし。パイロットは救出されて生還。
動画でも分かりますが、コクピットのある機体前部が甲板を転がる間に、キャノピーが吹き飛んでしまいましたが、ヘルメットとハーネス(座席ベルト)のおかげで奇跡的にDuncanは一命を取りとめました。
そして、驚くべきことにこの事故の後、彼は飛行任務に復帰し、朝鮮戦争に参戦後に空母レンジャーの艦長を務めるなど、33年間の海軍生活を全うし、退役後はワシントンで弁護士を務めていたそうです。(1995年没:享年78歳)
こんな“タフ”なアメリカ人だからこそ、危険極まりない空母を10隻(定数は12隻)も運用できているのでしょうね。(^_^;)
【Check-Six.com The "Residue of Design" - George Duncan's F9F Crash…
The "Residue of Design" - George Duncan's F9F Crash…
今回のブログには航空機事故の動画へのリンクが含まれています。このような動画を見て不快に感じる方は、今回のブログの閲覧、またはリンクのクリックを遠慮されることをお勧めします。
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空母から発艦したからには着艦しなければなりません。これを「TRAP」と呼びます。
【You Tube動画:F18 Landing 】
【You Tube動画:Fighter Landing on a Ship - Day 】
驚くべきことに、ジェット機を着艦させるには、恐ろしく原始的な方法を使います。つまりワイヤーに航空機を“引っ掛けて”停めるのです!!
そのために空母で運用する航空機には、このワイヤーを引っ掛けるための着艦フックが必ず装備されています。
【You Tube動画:TOP GUN Landing】
着艦の誘導方法も地上の飛行場とはまったく異なり、パイロット(アメリカ海軍ではエビエータと呼びます)は甲板の横にある光学着艦装置を頼りに降りてくるのと併せて、甲板上にいる着艦管制官(LSO:通称「パドル」)が無線交信とライトの指示で航空機の着艦をサポートします。
【You Tube動画:Landing on an Aircraft Carrier - Flight Deck Level 2 】
航空機の操縦で最も難しいのは着陸ですが、空母への着艦は地上のそれとは比べ物にならないほど、高度なテクニックが要求されます。
何しろ地上の飛行場と違って、空母は海の上を走っています!!つまり移動する飛行場であり、しかも波の関係でこの飛行場は、上下左右に揺れ動いています。
あげくにこの“移動する飛行場”は、アメリカ海軍の空母では運用上の関係でセンターラインから10度ほど、左にオフセット(アングルドデッキと呼びます)しており、先へ先へと移動する揺れ動く飛行場に、さらに斜めに降りようというのですから、危険でないはずがありません!
次の動画は、アメリカ海軍の対潜哨戒機S-3バイキングが着艦するシーンを空母の真横(アビーム)から紹介している興味深い動画です。
【You Tube動画:S-3 Viking carrier landing(inside) 】
これを見ると、空母のアビームから着艦まで、非常に小さな着陸(着艦)パターンを飛行しており、また、ファイナル(着陸進入)の直線部分がほとんどないことにも驚かされます。
また着艦寸前にエンジンを全開(離陸出力)にしているところも空母着艦の特異なところで、これはワイヤーを引っ掛けそこなった時に、間髪を入れずに空母の甲板から離艦しなければならないための操縦テクニックとなります。
これほどの難しさですから、着艦のやり直しも日常茶飯事となります。
【You Tube動画:F-14 carrier landing abort 】※音声なし
【You Tube動画:Су-33 неудачно зашел на посадку 】
そして時には制動用のワイヤーが切れて、航空機や甲板作業員を巻き込むような事故が発生します。
【You Tube動画:Cable Snap 】
※FA-18が着艦直後、拘束ワイヤーが切れて機体が水没。切れたワイヤーでデッキクルー数名が負傷。パイロットは緊急脱出して生還。
【You Tube動画:SU-33 CARRIER ACCIDENT 】
※SU-33が着艦直後に拘束ワイヤーが切れて機体が水没。パイロットは緊急脱出して生還。
ほんの一瞬の油断で簡単に事故が起きるほど危険なのが、空母への着艦「TRAP」であり、映画「TOP GUN」で見るような、格好良さだけでは勤まらない過酷な職場でもあるのです。
こんな危険に満ちた空母を運用することなく過ごせる私達日本人は幸せですね。
【You Tube動画:Bad Jet Landing on Aircraft Carrier 】
※FA-18が不適切な姿勢で着艦したため、飛行甲板上で擱座。パイロットはコクピットに留まり生還。
【You Tube動画:T-2 Buckeye Crash on Flight Deck 】
※T-2がLSOの指示でウェーブオフ(進入復航)した後、誤って右旋回(左旋回が鉄則)し、艦橋構造物を避けようとして機体が失速、横転して飛行甲板に墜落した。パイロットとデッキクルー数名が死亡。(合掌)
最後に、空母着艦の事故から奇跡の生還を果たした様子を捉えた動画を紹介しましょう。
第二次世界大戦にエースパイロットとして従軍(海軍十字勲章等、授勲多数)したGeorge Chamberlain Duncanはテストパイロットして、1951年6月23日、空母ミッドウェイ(CV-41)にF9Fパンサー艦上戦闘機で着艦作業中、エアポケットに入ってしまい、ランプ(飛行甲板後端)に激突。機体は爆発炎上しました。
【You Tube動画:Crash of the F9F Panther on the USS Midway in 1951 】
※音声なし。パイロットは救出されて生還。
動画でも分かりますが、コクピットのある機体前部が甲板を転がる間に、キャノピーが吹き飛んでしまいましたが、ヘルメットとハーネス(座席ベルト)のおかげで奇跡的にDuncanは一命を取りとめました。
そして、驚くべきことにこの事故の後、彼は飛行任務に復帰し、朝鮮戦争に参戦後に空母レンジャーの艦長を務めるなど、33年間の海軍生活を全うし、退役後はワシントンで弁護士を務めていたそうです。(1995年没:享年78歳)
こんな“タフ”なアメリカ人だからこそ、危険極まりない空母を10隻(定数は12隻)も運用できているのでしょうね。(^_^;)
【Check-Six.com The "Residue of Design" - George Duncan's F9F Crash…
The "Residue of Design" - George Duncan's F9F Crash…



