織田班長と小林さんが撃たれた。

二人とも応答はなく、
地面に倒れ込んだまま動かない。

僕らはとっさにゲームコーナー施設の陰に
隠れた。


「観覧車から狙ってきてた」

「ライフルだな・・やべぇよこれ」


本部に応援要請しようと連絡するも、
なぜか無線もスマホも繋がらない。

電波妨害されているようだ。

向こうが一枚も二枚も上手ということだろう
か。


「撃たれたの、頭とか首じゃないよな・・
 大丈夫だよな・・・」


「・・うん・・あの二人がそう簡単に
 死ぬわけない・・・大丈夫だよ・・・」



心臓の鼓動が早くなり、額に汗が伝った。

頭の中で何度も"大丈夫"と繰り返した。

今日僕は何回"大丈夫"という呪文を唱えて
いるのだろうか。

まったく大丈夫な状況ではないのに。



そんな時、園内にアナウンスが流れた。




「 本日は、           
 ホース・アドベンチャー・ランドに
 お越しくださり、
 誠に有り難うございます。

 只今、狙撃のアトラクションを
 行っております。
 心行くまでお楽しみ下さい。」
                


この声って・・・?




どこか聞き覚えのある声だった。



ふざけるなっ!!!
狙撃のアトラクションってなんだよ。

僕の中で怒りの感情が
ふつふつと込み上げてきた。



アナウンスが終わると同時に、
メリーゴーランドが動き出した。

この場に不釣り合いな
優雅で軽快な音楽に合わせて、
馬や馬車が踊るように上下に動いていた。


ひときわ目を引くカボチャの馬車が回って来
た。

見ると人が2人乗っていた。


しかしそれは、
長濱さんと渡邉さんではなかった。



・・・・・あれって




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