午後7時、僕らは406号室の
インターフォンを押した。

長濱さんと渡邉さんが二人で出迎えて
くれた。


「昨日はありがとう」

「今日ってホントに予定大丈夫だったの?」


「あーもう、全然大丈夫(笑)」

「お招きありがとうございます!!」


今日の招待にお礼を言って
部長から貰った謎の手みやげペペロミアを
恐る恐る渡す。


「・・これ、よかったら部屋に置いて」

「あれっ!これ、
 もしかしてペペロミア?」


知ってるんだ!?ペペロミア


「そっ、そうだけど・・」


「葉っぱ可愛いよね!ハート型で」


喜んでくれてるのかな?


「理佐見てぇ。鉢もハートの形してる!」

「あっ、ほんとだぁ。かわいい」


おもいっきり素敵な笑顔で二人からお礼を
言われた。

よかったぁ~
渡辺部長って何者なんだ!?すごい勘だな。

って、おーい。
マナカァ~そんなに渡邉さんを見るなよ。

そういう僕もさっき鉢を渡す時、
長濱さんの手が触れて
心臓がバクバクしている。

この鼓動聞こえてないよね・・・

マナカが僕を見てニヤッと笑った。

マナカお前にはこのバクバク
聞こえているのか?



出だしは緊張したけど、楽しい食事だった。

オムライスにクリームコロッケ、
野菜のたっぷり入ったコンソメスープ、
デザートにはフルーツポンチまで
作ってくれていた。

味わって食べた。
どれも本当に美味しかった。

普段、スーパーやコンビニの弁当で済ます
僕らには手作りというだけで
ただただ嬉しかった。

しかも、長濱さんと渡邉さんの手作り。
美味しさも嬉しさも増々だった。

ヤモリを確保しただけなんだけどな。
ヤモリ千匹分のお礼をしてくれた。

いや、ヤモリに例えるのはよくないな。
でも、ヤモリのお陰なんだよな。


「すごくおいしかった!」

「うん!なんか幸せだぁ」「だなぁ」


「えぇっ、幸せって(笑)。
 そこまで喜んでくれると思わなかった」

「ほんとに~よかったぁ(笑)」


食後にハーブティーを淹れてくれた。

どうでもいいような、だけど楽しい雑談を
しながら、まったりと時間が流れていた。




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