心より湧きでた感情は、

抑えつけようとすればするほどに、

逆に力を持って、

「俺」を振り回す。


憤怒、恐怖、渇望、嫉妬…


これまで、それらの感情に振り回されて、

望まぬ行動を起こし、

望まぬ結果を実現させてしまっていた。



そう、望んでない。

本当は、

誰かを攻撃したい訳じゃない、

ずっと欲しい欲しいと執着していたい訳じゃない。

暴れまわっている心と別に、

そんな事を望んでいない「俺」がいる。


「俺」を振り回し続けるこの感情…心は、

確かに「俺」だけれど、「俺」の全てじゃない。



何にも振り回せれない、強い人になりたかった。

強い人ってのは、恐怖とか、嫉妬とかしない人だって思ってた。

嫌な気持ちを、感じるのは自分が弱いからだ、って思ってた。


でも、もしかしたら、

強い人も、心では恐怖とか怒りとかを本当は感じてて、

ただ、決してそれに振り回されないんじゃないかって思う。


湧きでた感情を抑えつけようとするんじゃなくて、

あるがままに感じる。

そんな自分もあるってことを十分に理解し受け入れられるから、

穏やかにその感情を見守り続ける。


どんな感情も、感じ尽くしてしまった後は消えてしまう。

嬉しい感情があっという間に静まるように、

悲しい感情も抑えつけなければあっという間に静まる。



感じる自分をあるがままに受け入れて、

抑えつけない。

抑えつけなければ、感情は暴れるのをすぐやめる。

だから、振り回されない。

行動に現れるところまで行き着かない。



心が感じる全てに、

いいも悪いもない。

頑張って生きているんだから、

人間なんだから、

心が感じるのは自然なこと。


心が落ち着いてかたら、

本当はどうしたいのかを、考えよう。