なんと自分の心の中の不安が一挙に吹っ飛んだ気がした。
そうなるとまたジョークの連発。
人間ってちょっとした気持ちで態度が変わるものだ。
玄関入って通された部屋は大きな窓がある洗練された部屋。
まず窓際に立って外を眺めた。
深夜2時を間近に見えた風景は、、街のあかりがキラキラ~。
なんと! ここは小高い丘の上に立ってる家なんだ。
さて、、次に気になるのは、いったいこの御婦人、何者?
ぶっきら棒に聞くわけにもいかず、ま、飲みながら解いていこう。
「すみません! ちょっとシャワーしてきていいです??」
なぬ!? 飲み直しということで訪れた家。
即刻シャワーというのは方向性が違うんじゃない?
私として決して望まない訳ではないが、素性がわかんないのは‥
話始めてからトータル3時間に満たない間柄だろうに。
それとも朝になれば仕事にでも出かけちゃうのか?
なら、、飲むというのは難しいことになる。
とりあえずテーブルにはスコッチだろうシロモノを置いてシャワールームへ。
このなれない空間での待ち時間って好きじゃない。
もちろんアルコールは口に含む気はない。
余計なことを考えてしまうし、いやに退屈だ。
ながいッ! 何分経っただろ‥やっと御婦人があらわれた。
と、さっきまでの雰囲気とはたいそう違う。
化粧を落とすとこんなにもちがう‥これだから女性って恐い。
しかし化粧を落とした顔を初対面の人間に晒け出すということは
意味深であるのは容易にくみ取れた。
ただ私としては、意外とそのモードにはなってない、ならない。
私から口火をきって
「もうあんまり飲めないかも‥」
『‥‥ なんかほかに?』
「なんか時間の中休みしちゃったので‥」
『おとなの会話でも‥なの? まぁ乾杯だけでもいかが?』
「もちろん、、喜んで・・」
タブーは、身の上話、過去の異性話、などはちゃんと心得ている私。
すると向こうから 『お仕事はなになさってるの?』
「技術系のサラリーマンですよ」
『技術って?』
「電子機器の運転って感じ~ 女性の運転は超ビギナー(微笑)」
『なぁ~~んだ、女性得意じゃないんだ?』
「意味深ですね! 謙遜して逆を言う性格の人もいるとか」
『じゃ逆を言ってらっしゃるの? わたし、人読めないの』
そんなこと言いながらもグラスは空に。
2杯目は御婦人がなれた手つきで・・
と見えていたところまで覚えているが、その先の記憶がない。
気が付いたのが、外はすっかり明るさをより戻した頃。
私は高級感あるソファーで寝てしまってたようだ。
目がまず探したのは御婦人。
見当たらない。
きっと自室でおやすみになったのだろう。
しかし私はこの先、どうするかだ。
タクシーを呼ぶにしても、こっそり帰るのは失礼この上ない。
かといって家中をうろうろするのもはばかる。
「起きて来てくれないかなぁ~」
物音ひとつ聞えない、、どこかの部屋で熟睡されているのだろう。
鳥の鳴き声しか聞えてこない高台の静かな住宅街。
と、私の目はサイドボードの上に置かれた紙切れに。
その紙に書かれた伝言を手に取って読んでみると‥
【続く‥この小説はフィクションであり実話ではない】