大震災と原発事故。そして、
「福島にはカネが埋まっている」と嘯く詐欺師が
仕掛ける被災地支援詐欺―。
最も卑劣だと言っていい犯罪を、
心熱き警察官が暴く社会派長編警察小説。
作中の事件はフィクションだけど
きっと本当にいろんな詐欺が
行われてるんだろうな・・
いつ何時だった詐欺は許されないけど
傷つき疲れ果てた人たちに
巣食うなんて
事件そのものは
単純なもので
捜査としては面白くはなかったけど
垣間に出てくる
被災者の避難生活の描写が・・
縁もゆかりもない土地に
一家で越して
今までとは畑違いの慣れない仕事に、
新しい学校、新しい人間関係・・
それでも
そこで生きていかなければならない。
帰る故郷をなくした人たちが
実際に
どれほどいるんだろう。
詐欺事件より
そちらがグッときた。
作品自体も、
単純な詐欺事件のあとに
最後は国同士の贈収賄で
物が大きいわりにページ割いてないし
ラストは
捜査二課の課長?さんが病に倒れ
部下たちが、奮起するんだけど
なんかまたそこで持ってかれ・・
終わってみれば
かちょー!みたいな・・
いろんな要素
詰め込みすぎたかな