前回の記事で、落ちるところまで落ちた人生も一応は再スタートを切ることができました。

 

しかし、完全修復するためにはまだ課題が残されています。

人生再スタート後にさらに再スタートするようなもので(2以外は)一筋縄ではいきません。

残る課題その1:個人信用情報

ブラックリスト入りが解除されました

 

亡き父からの最期の贈り物となった借金完済より5年が経過したためです。

 

私が行った任意整理の場合、5年ですべての個人信用情報機関から金融事故情報が消えます。

 

※金融機関からの住宅ローン等の融資は10年間受けられないという情報もあります。

 

ただ、「解除されましたよ」という通知はどこからも来ません。

その時期になったら個人信用情報機関から資料を取り寄せて確認するしかありません。

 

私はCICとJICCから資料を取り寄せ、綺麗な身になったことを確認しました。

ブラックリストの影響

ブラックリスト入りは、私にとって「ダメ人間の烙印」でした。

 

常にコンプレックスを感じ、不便な生活を送ってきました。

 

ブラックリスト入りの影響は、主に以下のような内容となります。

  • クレジットカードを契約、利用できない(利用中のカードも停止される)
  • ローンやキャッシング等の借り入れができない
  • スマホの割賦契約(分割払い)ができない
  • 賃貸住宅に契約できない場合がある
  • 子供の奨学金について、保証人になれない
  • 金融業で働く家族や知人にバレるケースがある(私は元妻にバレました)

クレジットカードについては、代替手段があります。

  • デビットカード
    借りるカードではなく口座から引き落とされるカードであるため審査不要
  • 家族カード
    主契約者の信用次第で利用可能
  • プリペイドカード
    事前にチャージする前払い式のカード

スマホについては分割払いはできませんが、機種代金を一括で支払えば契約は可能です。私はブラックリスト期間中、そうしていました。

しかしスマホの新機種は平気で10万円を超える商品もあり、2年に1度買い換えるとなると厳しいものがあります。

 

私は該当しませんでしたが賃貸住宅に契約できなかったり、奨学金の保証人になれないとなると、家族の生活に大きく影響します。

 

このように、自業自得とは言えお金周りでは不便でみじめな生活を強いられます。

喪明けのクレジットカード

ブラックリスト入りが解除されれば(喪明けとも呼ばれます)、「普通の社会人として扱われる状態に戻ることができる」ことになります。

 

ただしブラックリスト明けは個人信用情報が特殊な状態であり、クレジットカードの申請自体は可能になるものの、審査通過は難しい時期になります。

 

カード会社が個人信用情報の照会を行う目的は「借りて正しく返した」という履歴の確認です。この履歴をクレジットヒストリー、通称クレヒスと呼びます。

「借りる」と「返す」はセットなので、「借りる」も信用情報の一部です。

 

クレヒスに延滞等の情報が記載されていれば「問題あり」もしくは「要注意」と判断されます。私のように任意整理を行った場合「異動」と記載されます。これは一目でわかるブラックリストの状態です。

 

ブラックリスト期間中は「借りる」「返す」の両方ができません。ということは、ブラックリスト明け直後はクレヒスがまったくない不自然に真っ白な状態となります。

この状態はスーパーホワイトとも呼ばれます。

 

事故情報はなくとも、クレヒスが真っ白、かつある程度の年齢(概ね30代以上)である場合、容易に「こいつ訳アリだな」と判断することができるため、審査が特段厳しくないクレジットカードであっても審査落ちする可能性があります

 

他に、過去に金融事故を起こした会社のカードもおそらく審査落ちします。個人信用情報上ではブラックリストを脱しても、その会社内で「社内ブラック」という状態になっているためです。

個人信用情報機関の事故情報は5年で事故情報が消えても、社内ブラックの情報は消えないことが多いようです。

 

また、申請したものの審査落ちした場合、審査落ちしたという事実も個人信用情報に傷として残るため、これが消えるまでの6ヶ月間は他社のカードを申請しても審査落ちします。

 

同時に複数社のカードを申請するのも審査を難しくする要因です。お金に困って切羽詰まっているように見えますし、なんなら現金化して逃げられるケースまで想定されます。

 

このように難しい時期に入りますので、喪明け後 最初の一枚は審査の緩いカード、具体的には個人信用情報より収入の安定を重視する商品を選び、そのカードでクレヒス修行を積むことで個人信用情報を正常な状態に戻していき、いずれは本命のカードを申請する方法が無難です。

 

この「いずれ」を具体的に述べると概ね半年以上理想は2年となります。理由は、クレヒスは2年分残る仕組みとなっているためです。ただし必ず2年分の修行が必要かと言えばそうでもなく、どの程度遡って評価するかはカード会社によります。

 

ちなみにスマホの割賦契約もクレジット契約なので、個人信用情報には正しく返済が行われたことを示す「$」マークが付きます。

しかし「ドコモ」や「ソフトバンク」等の会社名が記載されますし、商品名が「携帯電話」になりますので、スマホの割賦契約であることはバレバレです。

カード会社によっては、スマホの割賦契約は審査において加点されない可能性があります。つまりクレヒス修行としての効果は微妙です。

 

他に、ある店舗でしか使えず、VISAやMastercardといったブランドの付かない「ハウスカード」でクレヒス修行を積む方法もあります。

例えば「コスモ・ザ・カード・ハウス」ですが、用途がガソリンスタンドでの給油等に限られます。電車通勤の方だと、毎月そこそこの金額でクレヒス修行を積むのは厳しいかも知れません。

何より汎用性がなく、カードとしての使い勝手が悪いです。

 

ではどうすれば良いか

矛盾しているようですが、クレヒス修行を積むにはクレジットカードが一番、と言えます。

毎月買い物をし、きちんと返済していればクレヒスは「$」マークで埋められていきます。公共料金や通信費の支払いをクレジットカードにすることもでき、クレヒス修行が確実で楽です。

 

では、クレヒス修行に適したクレジットカードは、どのようなものが考えられるでしょうか。

 

かつて審査が緩いと言われていた「楽天カード」は、現在はそれなりに審査が厳しいという意見も聞きます(後述しますが私は大丈夫でした)。

 

クレヒス修行に適したカードとして有名なのは、独自の審査基準を持つ消費者金融系のカードである「アコム ACマスターカード」です。

 

多くのカード情報サイトで、特に審査に通りやすいカードとして紹介されています。

立派なクレジットカードですので、クレヒス修行用カードとして定番です。

 

気をつけたいのは、「アコム ACマスターカード」は返済方法がリボ限定となっている点です。リボ払い専用カードは審査が緩いという共通点があるのです。

 

このようなカードでは「実質一括払い」にする工夫をしないと、いつまで経っても返済が終わらないリボ地獄にハマる危険があります。

 

「アコム ACマスターカード」を実質一括払いにするには以下の方法があります。

  • 翌月6日までに全額支払う
  • 返済金額変更を申し込み、利用金額以上に設定する
基本的には「毎月6日までに全額支払う」と決めておけば、通常のクレジットカードと同じく一括払いのカードとして利用できます
 
ただ、支払いに関しては口座振替の使い勝手が悪い点に注意が必要です。
申請後2~3ヶ月かかりますし、なんと前述の「実質一括払い」が使えなくなります
そして一度口座振替に変更してしまうと、なぜか再変更できません
 
ATMまたはインターネット、特にインターネットを利用して手動で支払うのが最も楽だと思います。手数料無料・24時間返済OK・自宅で確認・返済できる、と便利です。
 
インターネットでの支払いにはネットバンキングを用います。多数の銀行がネットバンキングに対応しています。
 
便利とは言え他社カードの口座振替に比べればだいぶ面倒ですし、例えば病気や怪我等で動けず6日を過ぎてしまう可能性も無いとは言えません。
 
あくまでクレヒス修行用カードとし、本命カードを狙うための布石と考えたいところです。
 

本命カードの選択

ある程度クレヒス修行を積んだ後の「本命カード」はどう選べばよいでしょうか。
 
「三井住友カード」等の銀行系や「オリコカード」等の信販系は、審査が厳しいことが多くクレヒスに問題が残っているうちは敷居が高いと考えられます。
 
まずは消費者金融系の次に審査が緩いと言われる、「楽天カード」等の流通系カードが無難と思われます。他に「ヤフーカード」等もありますが、古くから審査が緩いのは「楽天カード」と言われています。
 
ちなみに、私は喪明け直後楽天カードを申請したところ無事取得できました。
さらに楽天ゴールドカードへの切り替えもすんなり通りました
 
気を良くしてAmazonゴールドカード(実体は三井住友カード)も申請しましたが、これもすんなり通りました。楽天カードで少しクレヒス修行を積んでいたためかも知れません。
 
これら流通系のカードは、大手通販サイトのポイントが貯まる特典があります。
店舗やガソリンスタンドでポイントが貯まることころもあり、普段の使い勝手も良いです。
 
流通系カードを本命のメインカードとするのは無難でおすすめです。
 

クレジットカードの契約は、喪明けを迎える人にとって重要な課題の一つです。

審査落ちはなんとか避けたいところです。やっと完済してから5年経ったところ、またさらに半年待つことになるのは厳しいものです。

 

挑戦するなら楽天カード、冒険をしないのであれば消費者金融系から始めるのが無難です。

残る課題その2:挙式

妻とは入籍したものの、挙式は後ほど考えることになっていました。

考えているうちに妊娠・出産となったため、今度は娘がある程度大きくなったら考えることにしました。

娘がある程度大きくなったら、今度は新型コロナウィルス問題で外出自粛です。

 

しかし散々伸び伸びになっており、4回目の結婚記念日も迫っていたため、非常事態宣言が解除されたタイミングで挙式について具体的に煮詰めることにしました。

 

私がバツ2であることは過去の記事で述べた通りですが、実は最初の結婚時にかなり盛大な挙式をあげています。予算は400万円近かったかと思います。

もちろん大勢の方に来ていただきました。この地方は結婚式にお金をかけることで有名です。

 

初回で派手に挙式を上げている以上、妻が変わった挙式でもう一度人を呼ぶことには抵抗があります。仮に私が呼ばれる側だとしても微妙な気分になると思います。

妻もあまり人を呼びたくないとのことで一致しており、当初は家族婚を考えていました。

 

「二人だけでよくない?」「それなら新婚旅行を兼ねて海外リゾートウェディングとかどうよ」という話が出ましたが、娘がまだ2歳で長時間のフライトは不安が大きいですし、そもそもコロナ渦で海外旅行は避けたいところです。周囲の目もあります。

 

結論として「なるべく小さくやろう」ということになりました。

妻からは「写真撮影だけで良いのでは」と提案されました。

 

そもそも妻はウェディングドレスへの憧れはあるものの、挙式(という儀式)には特に興味はないと言っていました。

 

さすがに「小規模でも挙式はやっておいた方が後悔しないのでは」と話しましたが、とある小さな結婚式場へ行った際も、妻は「ドレスを着て撮影したいが挙式は別に不要」「家族も呼ばなくて良い」「娘と3人で撮影したい」という意見で、フォトウェディングが有力候補となりました。

 

結果として、フォトウェディングと家族婚の中間で「誰も呼ばず家族3人だけで、実際の結婚式をしながら撮影する」ということに落ち着きました。

 

当日、妻の好きなアニメの曲を入場曲とし、家族3人での挙式が始まりました。

 

意外なことにいつもは落ち着きのない娘が献身的に協力してくれ、結婚指輪を運んでくれたり、ベルを鳴らしたり、結婚証明書に手形を押したりと大活躍でした。

 

終始笑顔が絶えることなく、動画を撮影しながら大変楽しい挙式になりました。

 

2番目の課題はこれでクリアです。とても良い思い出になりました。

 

「小さな結婚式」のスタッフの皆様に感謝!です。

残る課題その3:人生初の転職活動

前回までの記事で、双極性障害により出社できなくなり、在宅勤務に変更しました。

これにより無収入状態は免れたものの、収入は半減しました

 

しかしここへ来て、所属部署の事業が大幅縮小されることになりました。

既に新規案件の受注はストップしており、事実上の事業廃止となります。

 

解雇とはならないでしょうが、活躍の場がなくなり、さらなる減給担当外の仕事が増えることは容易に想像がつきます(その後、後者は実際にありました)。

 

収入額については、在宅勤務である以上 現状が限界と言われていました。よって今の会社では減給はあっても昇給は将来に渡り一切ありません

 

担当外の仕事が増える点も非常にまずいです。過去の経緯から、また体調を崩して仕事ができなくなることは目に見えています。

 

自分で起業し役員として20年近く務めた会社ですので、できることならずっと働きたかったのですが、ここへきて状況が大きく変わってしまいました。

 

そこで、本意ではありませんが転職活動を進めることにしました

 

まずはハローワークの「障害者雇用枠」に期待しました。

障害者雇用促進法がありますので、一般の雇用枠に比べ障害者にとって条件の良い求人が多いと踏んだためです。

 

しかし、現実は甘くありませんでした

 

まず求める職種で「在宅勤務OK」の求人がほとんどありません。

私の場合は出社が大きなストレス源になることは実証済みですので、在宅勤務は必須要件です。

 

次に、障害者雇用を専門とする転職サイトに登録してみました。

こちらには在宅勤務OKの求人もあるのですが、比較してみると一般の雇用枠に比べ条件の良い求人が少なく、給与も低いことが多いとわかりました。

 

その後は一般の転職サイトにいくつか登録してみました。

ハローワークの担当者や転職サイトのエージェントに相談したところ、

  • 会社に障害を申告する法的義務はない
  • プライバシー問題なので隠すことは悪いことではない
  • 在宅勤務限定とは言え普通に就労できるなら、条件の良い一般枠の方が良いのでは

と助言をいただいたためです。

 

もちろん業務に著しく影響があるほど重篤な障害があるならば、法律云々以前の問題として申告すべきだと思いますが、私の場合は「見かけ上」健常者と変わらず、むしろ躁状態により快活な人に見えたりもしますので、障害の申告はしないことにしました。

 

早速、一般枠の求人を検索しました。条件は「現職でのスキルと経験が活かせる業務内容」「収入が現職以上」「完全在宅勤務」と定めました。

また、完全在宅勤務を希望することから、会社の所在地は問わないことにしました。

 

結果、以下のような戦績となりました。転職活動開始から内定まで1ヶ月と少しかかっています。

  • 24社の求人に応募
  • 2社より内定通知あり
  • 17社は書類審査落ち
  • 4社は面接で審査落ち
  • 1社は完全在宅ではなく出社が必要で、転居を要すると言われたため辞退

コロナ問題で在宅勤務の求人は増えていますが、完全在宅勤務ではなく「週に2回までは在宅勤務可能」「入社後数週間は研修が必要」という会社が多く、応募した24社のうち1社を除き自宅から出社できる距離ではありませんでした

 

結果、24社に応募して面接に進めたのは5社、うち2社が内定と、そう悪い戦績でもないのかなと考えています。

 

17件の書類選考落ちについては、スキル面は問題ないと言われることが多かったため、やはり問題は年齢でしょう。

40代後半になってしまいましたので、経験はともかくスキルが同じであれば、長く務めてくれる若い方を採用した方が良いと考える会社は多いと思います。

 

また、一般に年齢が上がるほど給与は高くなる傾向にあるため、人事的には給与の提示でも困ると思います。通常、一度の求人に対する予算は予め決まっているためです。

 

頭の痛いポイントは、この年齢だとエンジニアで応募してもマネージメントを期待されることが多い点です。その場合、少なくともいちエンジニアよりは完全在宅勤務が難しくなります。

体力的にも精神的にも負担が増えることは確実です。

 

もう一つ、求人検索で苦慮したのは派遣やSESの存在です。呼び方は異なりますが、どちらも一般にイメージするところの人材派遣です。

 

派遣のお仕事が悪いとは思っていませんが、障害によるストレス耐性の低さを考慮し、今回の転職活動では避けたいと考えました。

 

問題は、これら派遣業の求人内容は、あたかも派遣ではないかのような書き方や、ぼかして書いているところが多いことです。

 

勤務地や勤務時間に「プロジェクト先による」と書かれていたり、業務内容に「大量の案件の中から自由に選べる」「あなたに合った案件をアサイン」「出向先」「帰社日」といったキーワードがあったら、派遣やSESである疑いが非常に高いです。

 

求人内容からはほとんどわからないこともありますが、コーポレートサイトの会社情報を確認すると「派遣業」の認可について記載されていることがあるため判別できます。

 

どんな求人に応募するのであれ、コーポレートサイトは確認した方が良いです。

 

障害厚生年金の維持についての注意

前回までの記事で述べた通り、私は障害厚生年金を受給しています。
障害厚生年金がなければ、これまで生活を維持することはできませんでした。
 

気をつけるべきは、退職日と入社日の選定です。

厚生年金の加入資格が切れるのは退職日の翌日ですので、31日退職 → 1日入社であれば、厚生年金の加入は間を空けず継続していることになります。

 

しかし退職してから入社までに1日でも空くと、一旦厚生年金から抜けて国民年金に変更しなければなりません。

 

会社が手続きを行う厚生年金と異なり自分で手続きを行う必要がありますが、これを忘れる方が多いようです。

 

気づかず未納になった月が1度でもあると、障害年金を受給できなくなるため注意が必要です。

手間とリスクを考えると、やはり退職日と入社日は連続している方が良いと思います。

 

ちなみに障害厚生年金には所得制限がありません

 

転職により収入が増加することで支給停止、あるいは等級が下がることを心配していましたが、そのような規定はないようです。

 

※ 障害基礎年金の方は、条件付きで所得制限があります。

 

転職先決定

結果として、内定をいただいた2社を天秤にかけ、転職系の評価サイトも参考に、片方にお断りの連絡を入れました。残業が常態化し、パワハラがひどいという体験談が多かったのです。

 

残った1社は、起業したばかりのベンチャー企業のスタートアップメンバー募集です。

 

私が20年ほど前に起業したときの状況と似ており、いきなり技術職のトップというポジションで入社でき、裁量大きく働ける点に魅力を感じました。

 

前職ではうまく成長させられる計画だったところ、過労で倒れて双極性障害を患い長期療養したことで現場から離れてしまい、帰ってきたらおかしな形に凝り固まっていて軌道修正できなかったという経験をしています。

 

今回は、前職でやりたかったことを1から提案し、自分の責任と裁量で進めることができる環境に恵まれました。

残る課題その4:転職先に障害を隠すか否か

私は障害者雇用枠ではなく一般枠の求人に応募して転職しました。ハローワークからは「プライバシー問題なので障害を隠すのは悪いことではない」と言われています。

障害者であること、障害厚生年金を受給していること、精神障害者福祉保健手帳を所持していることは申告しない=隠して入社しました

「障害者手帳をお持ちですか」とストレートに問われたなら、嘘はつけないので肯定するしかありませんが、このように聞かれることはないでしょう。あったらモラハラっぽい感じがします。
 
ちなみに「在宅勤務を希望する理由」はすべての面接で聞かれました
障害者や性格的に問題のある人をふるいに掛けていたのかも知れません。
 
私は「遠方であるため」「在宅勤務のワークスタイルが合っているため」と答えていました。後者は必ずその理由も聞かれました。具体的なデータを提示するよう求められたこともあります。
 
さて、めでたく内定をいただきましたが、問題はいざ入社してから
  • 障害者であることがバレないか
  • バレた際にどうなるか
という点です。
 
障害者であることがバレる主な要因は(見た目でわかる場合を除き)3つあるかと思います。
  1. 年末調整時の障害者控除

    年末調整時に提出する扶養控除等申告書には「障害者控除」という欄があります。障害者手帳を持っていると「所得税」と「翌年の住民税」について控除を受けられ、この控除を受けるための記入欄です。記入すれば、障害者であることがバレます

    障害者控除の欄を記入しないまま提出し、翌々年の6月以降、住民税の納付が終わるのを待って還付申請を行うという方法は良く知られています。しかし内緒で控除の申請を行う点で、バレた際のリスクが心配です。

    バレるリスクを背負い続けることにしても、控除される金額は年に4万円程度ですので、安全第一で障害者控除は受けないことにするのが無難かと思います。
     
  2. 前職発行の源泉徴収票

    前職で障害者控除を受けていた場合、源泉徴収票の下部にある「本人 障害者」の欄に印があることで、障害者であることがバレます

    源泉徴収票の提出を拒み、自分で確定申告すればバレないという記事をよく見かけますが、会社でやってもらえる手続きをわざわざ断って自分で行う時点で「なんか怪しい」と思われる可能性は高いと思います。

    前職に話の分かる人がいて、社労士が協力的なら、障害者控除欄を修正してもらってから発行してもらうという手もあります。控除が取り消しになるため控除額を支払う必要があります。

    …このあたりでバレないようにするのはあきらめようと思いました。後述します。
     
  3. 健康保険(医療費控除)

    障害者手帳を取得すると「精神障害者医療費受給者証」も発行してもらえます。内容は自治体により異なるかも知れませんが、私の場合一部の例外を除き、医療費の自己負担分が無料となりました。この恩恵は大きいです。

    問題はこの医療費控除が会社にバレないかという点ですが、基本は「バレないはず」です。というのも医療費のお知らせは「親展」扱いで会社に届きますので、本人以外が開封してはいけないことになっているためです。通院履歴も知られることはありません。

    ここに問題として挙げた理由は「見ちゃう会社もある」ためです。これもやはり「」ということになります。ともあれバレる可能性としては上記2点の方がずっと高いでしょう。

ちなみに障害厚生年金は非課税所得なので、税額控除には無関係です。
そのため障害厚生年金については黙っていればバレることはないと思います。
 
バレるのは障害者手帳の方で、その要因が障害者控除と源泉徴収票です
 
これら、色々なサイトを拝見すると実に難しい問題のようです。気をつけていたのにバレた例も少なからずありました。
何より気になるのは、バレたときにどうなるかです。
 
前述の通り、法的には申告の義務はありませんので、虚偽の申請によって採用されたことにはなりません。
なりませんが、バレたときの状況によっては減給労働環境の悪化、業務に影響が出て会社に迷惑をかけた場合は解雇の可能性もゼロではないと思います。
 
ただ、とある方の体験談では、逆に良い方向へ進んだケースもありました。
 
会社には、障害者雇用率制度というものがあります。従業員が一定以上の事業主は、従業員に占める身体・知的・精神障害者の割合を法定雇用率以上にする必要があります。
民間企業では2.2%となっており、今後引き上げられることが決まっています。
 
これは障害者雇用促進法43条第1項で決められていることで、法的な強制力があります
 
この雇用義務を履行しない事業主に対しては、行政指導が行われます。また従業員が100名以上の会社では、不足人数分の障害者雇用納付金を収める必要があります。
 
逆に法定雇用率を超えて障害者を雇用すると、超過人数分の調整金、報奨金が支給されます。また、障害者を雇用するための助成金制度もあります。
 
会社としては法定雇用率以上の、それもできれば「仕事のできる障害者」を雇い入れたいと考えることになります。
 
話を戻し、障害者であることが会社にバレた際に「障害者雇用に協力してくれないか」と問われるケースが実際にあったそうです。
 
糾弾されるかと思っていたら、逆に会社に喜ばれたという稀有なケースです。
 
隠し事を続けることはストレスになりますし、会社と自分がWin-Winの関係になれるのであれば、オープンにした方が気も楽でしょう。
 
ただし「どうなるか」については運の要素が大きいと言わざるを得ません。
 

結局どうしたのか

後でバレるより、先に言ってしまおうと決めました。
 
障害者であること、現状では症状が和らいでいること、在宅勤務での仕事には影響ないことを会社に伝えました。話のわかる社長だと感じたためです。
 
結果は期待通り「そうなんですね!別に大丈夫ですよ!」という回答でした。
 
私の場合は取り越し苦労に終わりましたが、今後障害を持ちながら一般枠での転職を希望されている方は、「隠してもバレるかどうかは運次第、打ち明けてみるのもひとつの手」とお伝えしたいと思います。
 

残る課題その5:再転職と出戻り転職

転職先の会社ですが、開業後1年を待たず経営破綻し、社員は全員整理解雇となりました。
 
私はこの会社で技術面のほぼすべてを担っていたため「◯◯さん(私)だけは残ってほしい」と言われましたが、条件的に厳しかったこともあり「転職先が決まらなければ考えます」とお伝えして、再転職活動を進めました
 
2度目の転職活動では、コツを掴んだのか早い段階で同業他社への転職が決まりました。
複数回の面接と社長面談がありましたが、関わった方すべてが私を選んでくれたとのことです。
これは年齢を考えると非常にありがたいことです。
 
最初の転職先での働きやすさは尋常ではなかったため悩みましたが、既に経営破綻している会社であること、次の転職先の年収が高いこと、技術者よりもブレーンとしての活躍を期待されたこと、将来の役員候補と見ていただいたことで、転職を決意しました。
 
この会社でも非常に有意義な経験をさせていただきましたし、自画自賛のようになりますが古い体制を1から作り変える基盤作りに大いに貢献できたと自負しています。
 
しかし、精神を削られる障害対応業務ばかりになってきたこと、将来的にもこの状況が続くと確定したことで、試用期間3ヶ月を終えた際に退職し、副業(認められていました)としてサーバ管理を続けていた元の転職先に再就職する形で舞い戻ることにしました。
 
現在は社長とタッグを組み、働きやすい環境で、積極的に新しいビジネスへのチャレンジを提案・実行しています。
 
このように自由にやらせてもらえる会社との出会いは、エンジニアにとって悲願です。
なんとか会社を大きくしていけるよう、また過労で倒れることが無いよう、うまく立ち回っていこうと思います。

何度目かの人生再スタートに向けて

今回、40代後半になってから人生初の転職活動を行いました。
 
アラフィフになってからの初転職で、求められるスキルや経験の敷居が高く、転職前からプレッシャーを感じていました。
 
結果として紆余曲折はあったものの、転職自体はうまく進めることができました。
 
しかし忘れてはならないことは、あくまでも仕事は家族のためのものであることです。
妻や幼い娘のことを第一に考え、かつて私が味わった地獄のような生活は決して味わわせることがないよう、生活を維持していきたいと思います。
 
なお転職以降、双極性障害の鬱の方はずいぶん安定しています。ストレスが少ないためでしょう。
しかし躁が強く出る日が多いです。興奮してまくしたてたり、イライラすることがあります。
 
自分でコントロールできないから「障害」なのであり、妻はこのことを理解しています。
妻自身がADHDを抱えているため、理解してもらえているという面もあるかと思います。
 
問題は娘です。最近、普通に会話できるようになった娘と衝突することがしばしばです。
大いに甘やかして育ててきたためか、自分勝手で少々ずるい性格になってきました。
 
イラッとすることが多く、つい大人げない対応をしてしまうこともあります。
 
このあたりは、また次の記事でお話したいと思います。