今回は、引退しアカデミーのスカウトに就任した本山さんへのインタビュー記事をご紹介。
改めて、鹿島に帰ってきてくれて本当に嬉しい限りですね。
コーナー「スペシャルインタビュー~アカデミースカウト就任~」
2023年4月に引退を公表した本山雅志氏が、アントラーズアカデミースカウトに就任した。
スカウトへの就任経緯とこれからの活動への展望などを聞いた。
スカウトとして大切にする事
Q:アカデミースカウト就任となりました。
A:アカデミーのスカウトとして、小学生、中学生を中心に見ています。
今はスタッフと話す中で、中学生を見に行く事が多いですね。
試合会場に行って、どういう選手がいるのかを見ると、監督さんとのコミュニケーションをメインにやっています。
アントラーズの子たちはどのくらいのレベルなのか。
外部の選手をスカウトする場合、どのレベルであればアントラーズでやれるのか。
加入してどれだけプラス与えられるかが大事だと思うので、とにかく足を運んで試合を観に行っていますね。
最近、スカウト活動をやらせていただいて、子どもたちがボールを蹴る姿を見ていると、自分も「サッカーやりたいなぁ」という気持ちになります。(笑)
これからは、アントラーズアカデミーの子どもたちとも一緒にボールを蹴る機会が増えると思うので、楽しみにしています。
Q:現役時代、ピッチ外では「試合を観ない」と話していましたが、今改めて子どもたちの試合はどう観ていますか?
A:止めて蹴る。
やはり基本的なベースの部分は大事です。
その中で、その選手がどんなポテンシャルを持っているのか。
アカデミー年代では体が大きい子が目立ちがちですが、体の小さい子でもポテンシャルの高い選手がいれば、伸びしろを含めて見ていかないといけません。
体の大きい子はそのまま伸びてくれればいいので、それぞれ見るべきポイントが異なる。
全体的に基本技術のベースは上がっているので、あとはプラスアルファとして、ワンプレーでどれだけ展開を変えられるか、「周りの選手たちと試合に大きな影響を与えられる選手はいるかな?」という視点で見ています。
ずば抜けて上手い選手もいるんです。
そういう選手がこれからどう成長していくのか。
そこを見続けられるのがすごく楽しみです。
Q:試合を観る中で、「すごい」と思ったプレーはどんなものでしたか?
A:基本的なところとして、周りを見る事ができる選手には目がいきますね。
ワンタッチプレーを効果的に使えたり、試合の流れを読めたり、試合を観ていると、それをちゃんとできている選手とできていない選手のプレーが明らかに違うなと感じます。
この選手にボールが入ると、全体が落ち着くなという選手がたまにいるんです。
そんな選手を見つけると、どういう環境で育ったんだろうなというところまで気になってしまいます。
Q:早くも選手を見る楽しみを見つけているようですね。
A:いやぁ、楽しいですよ。
ただ、スカウトをして加入するという事は、子供を預かる事になります。
その意味では責任も大きいので、やっぱり慎重に選んであげないといけない。
いい選手だなと思っても、見続けないといけない。
できる限り長い時間見てあげる事で、よりその選手の事を知らないといけないなと思っています。
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本山は、現役時代スゴイ選手でした。
滑らかな動きからのドリブルだったり、周りを見る力だったり、常に落ち着いていてセンス溢れるプレーでサポーターを魅了してきました。
人柄的にも大人気でしたね。
これからは、アカデミーのスカウトとして鹿島に携わる形になりました。
今までの経験から得た知識などを活かして、この先の鹿島を作っていって欲しいと思います。
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