あのサイト、iwara。
久々に名前を聞いた。。。
久しぶりにゆっくり見ようと思って開いたのに。アクセスできない?
てか見れない。
アクセスしたら英語の長文が書かれていて、それより先は進めなかった。
最初は「一時的な不具合かな」と軽く考えていた。
でも、1時間経っても2時間経っても状態は変わらない。不安がじわりと広がってきた。本当に大丈夫なのだろうか。
スマホを取り出し、震える指で検索窓に「iwara アクセスできない」と打ち込む。
画面が切り替わり、たくさんの検索結果が現れる。
ほっと息を吐いた。私だけじゃない。多くの人が同じように困っている。ただの不具合らしい。でも、なぜこんなに長引くんだろう。
昔、別の動画サイトが突然閉鎖されたことを思い出す。
あの時は本当に悲しかった。お気に入りの動画が一瞬で消えてしまった。データもアカウントも何もかも。不安がよぎったが、iwaraは大丈夫のようだ。理由は後で述べる。
冷めたコーヒーを一口飲む。机の引き出しから古いノートを取り出す。
2年前に書いたメモが出てきた。「iwara 不具合 対処法」と書かれている。あの時も同じように不安になったっけ。
まあ、言えるのはiwaraが一時的に見れなくなるのは今回だけじゃないってこと。安心して!
ただ待てばええ。。
SNSを開くと、そこにも同じ不安を抱える人たちのツイートが溢れている。
みんな心配している。私も同じ気持ちで共感する。一人じゃないと感じて少し安心した。
でも、一番心配なのは個人情報だ。長い間ログインできない状態が続くと、どうなるんだろう。パスワードやメールアドレス、それから……。
「大丈夫、ただの不具合だから」そう自分に言い聞かせる。
だけど、完全には安心できない。人間って不思議だ。目に見えない不安に怯える生き物なんだなと、改めて思う。技術が発展しても、心の不安は消えない。
夜が更ける。時計は3時を指している。まだサイトは復旧していない。
でも、検索結果から分かったことがある。過去にも似たような不具合が何度かあったらしい。そのたびに半日から1日で復旧している。今回は少し長引いているだけかもしれない。
コーヒーを淹れ直す。湯気が立ち上り、温かい香りが部屋に広がる。不思議と心が落ち着いてくる。焦っても仕方ない。
待つしかないんだと自分に言い聞かせる。でも、待つって本当に難しい。特に自分が大切にしているものについて待つのは。
自分に言い聞かせる。大丈夫と。
ふと、学生時代のことを思い出す。卒業制作で動画編集にハマっていた頃。当時は今ほど動画サイトも充実していなくて、作品を共有できる場所が限られていた。iwaraと出会ったのはその頃だ。今でも鮮明に覚えている。あの日の時刻も午前3時だったか、時計の針は3時の方向を指している。
あの頃は、ただ作品を共有できる場所があるだけで嬉しかった。技術的な不具合なんて気にしなかった。でも、今は違う。慣れというのは怖いものだ。当たり前だと思っていたものが使えないと、こんなにも不安になるなんて。
朝が近づいてきた。窓の外が少しずつ明るくなってくる。PCの画面をもう一度確認する。まだ復旧していない。でも、何かが変わった。不安はまだあるけれど、焦りが少し消えた。待てる気持ちが芽生えてきた。
技術って本当に不思議だ。便利な反面、依存しすぎるとこんなに弱くなる。人間の心は、まだ技術の進化に追い付いていないのかもしれない。完璧なシステムなんて存在しない。不具合だって起こる。それは仕方ないことなんだ。
寝る前に最後にもう一度アクセスを試みる。やっぱりダメだ。でも、今度は深くため息をつかなかった。「また明日」とだけつぶやき、PCの電源を切った。画面が暗くなり、部屋が静寂に包まれる。
夜明けの光が窓から差し込む。今日も世界は回っている。小さな不具合なんて、大きな流れの中ではほんの一瞬の出来事かもしれない。でも、その一瞬が人間にとっては大きな不安になる。それが人間らしさなのかもしれない。
目を閉じる。復旧するといいな。
適応する力を持っている。それが私たちの強さだ。
早くアクセスできるようになってほしいと願う。
そして代替サイトはあるのかな?