弊社は官公庁の御用達でも何でもありませんが、
この1~2年はお役所様から、お仕事を直々にご用命頂いています。
こういったお仕事は信用にも繫がりますので、ヒジョ~に有り難いです。。
今回は、、イヤ、今回も名古屋市中区にあります、
名古屋市役所さま~ から、ご注文を有り難うございました。。
前回がこれ↓
東庁舎のロビーで搬出時に撮った1枚です。
前回のデスクチェアと同じお部屋でお使いの物で、今回は2脚だけです。
今回の担当者様のご要望は、表面のキルティング及びボタンを無くして、合皮を使って
スッキリしたシンプルなデザインに 、ということです。
座面のボタン箇所が摩耗で破れたり、取れたりと、
でも、相応に長く使ってこられたので、仕方のないことですが、、
持ってきました。
横、後ろです。
それではこのデスクチェアを張り替えます。
脚部を外して、針おこしで針をおこして1本づつ抜き取って張地をはがすという、
いつもの地道で途方もない、でもキレ~に仕上げるためには大事な作業です。
躯体は非常にしっかりしてますが、裏側等の薄いウレタンゴムはさすがに傷んでますね。
座面、背面をはがして広げて置いてみました。座面のクッションもを取り除きました。
表面のキルティングとボタンを無くすために、座はクッション材をそっくり替えて、
背面はウレタンゴムを補充して穴を埋める作戦 といきます。
先ずは背面に貼り付け補充するウレタンゴムを貼るために、型をとります(右下)。
作った型紙でウレタンゴムをパーツごとにカットして、貼り付け、成形して作りました。
背面と肘の内側が一体化したウレタンゴムの出来上がりです。
本体の表面に白ワタを貼ってから、上で作ったウレタンゴムを貼り付けます。
背面~肘の内側に沿うようにピッタリと、、 OK
さぁ、ここからが大変でして、ここに張る張地のための型をおこします。
背面~肘の内側ごとに型をとっていきます。。
出来上がった型紙で、試し張りするので、裁断~縫製、、型の修正を繰り返して、
繰り返し、繰り返し、
ようやく出来上がった型紙でビニールレザーを裁断~白ワタを一緒に貼り付けて縫製、
上下左右にシワを伸ばしながら、、張り込みます
次は高級ラインのソフトレザーで同様な作業をします。
実は今回の御依頼は、、沢山あるこのデスクチェアをどの張地にしていくかを思案中なので、
2種類(ビニールレザーとソフトレザー)で張ってほしい、とのこと、
色はどちらもダークブラウンなので、一見すると解らないですね。
続いて座に取り掛かります。
厚いウレタンゴムを切り出す工程を撮り忘れましたが矢印がカットした線です。
下段ではエッジを斜めにカットして丸みを作り出します。周り1周をカットしました。
座はクッションカバー状にして張り込みので、難しい縫製作業でした。
これはビニールレザーの方です。
カバーにウレタンゴムを入れ込んで、本体に張り込みます。
張地の硬さ、厚み、伸び縮み具合が違うので、ソフトレザーでは、
改めて型を作ってから裁断~縫製して張り込みます。
仕上げの背面の裏側です。
内側と同様に、型をとってからウレタンゴムを3パーツで貼り合せて作って貼り付けました。
ここでも張地用に作った型紙で裁断~縫製します。
張り込んで、、
完成 シンコーのオールマイティとサンゲツのスーパーソフトレザーです。
シンプルになりました
記念撮影
凝った物をシンプルに変更するにも、
非常に手間のかかることが解って頂けましたでしょうか。
名古屋市役所さま、またの御依頼をお待ちしています。。
1脚は抗菌、耐アルコール、耐次亜塩素酸のビニールレザーですから
コロナがまだ頑張ってるようですので、しっかり吹き付けて拭き取って下さい。
お問い合わせは 竹永椅子店 まで
御見積もり御希望の方は、先ずはお写真でも送って下さい。
送り方はホームページの お問い合わせ ページを見てくださいネ。。
お近くであれば1脚だけでも見せに来て下さい。。
その際は事前に必ずお電話を~。。