作家になりたいと、時々思います。

元手がかからず、売れることを前提としなければ(^▽^)

誰でもなれる?

いえいえ、物語を書くと言うことは、才能も必要だし、根気/情熱も。

今日は、10代の頃、夢中になった作家の話。

 

三島由紀夫』と『坂口安吾

 

 最近、三島由紀夫の名前をいろいろなところで見かけます。 

 あの市ヶ谷の事件から50年経ったのですね。

 当時、僕は8歳。学校から帰ったら、家の白黒テレビでニュースが流れていました、、、

 朧げな記憶。

 三島由紀夫を読むきっかけは、映画『午後の曳航』であったと思います。

 海外で評価されている日本人。憧れの始まりです。

 三島を読むということ自体が、なんとなく格好良かった時代がありました。

 印象が強かった作品は、

  やはり、「金閣寺」。

   かわぐちかいじさんの漫画「アクター」での金閣寺シーンは、オマージュか?

   「黒蜥蜴」は、京マチ子版が作品としては好きです。

   「豊饒の海」、4部作は圧巻の一言。

   「鏡子の家」も捨てがたい。

 

   制作フランシード・コッポラ、監督ポール・シュレイダーの「ミシマ」、三島は緒形拳、

   どうしても観たくてビデオ屋さんを探し回りました。

 

 鍛えられた肉体。黒蜥蜴、人斬りでは俳優も。

 

 坂口安吾を読むきっかけは、武田鉄矢さんのラジオだったと思います。

 僕らの世代での知名度は、三島に及びませんが、戦後無頼派の代表的人物(他には

 太宰治、織田作之助ら)。現代もの、歴史もの、推理もの、現代のエッセイというよりも

 なんとか論まで、才能は三島同様に多彩。

 ちなみに、芥川賞の選考委員もされていたそうです。

 好きな作品は、

   「二流の人」,「狂人遺書」、シニカルな官兵衛、老人秀吉像は絶品。

   二流の人は、海援隊が唄っています。

   「不連続殺人事件」、内田裕也さんで映画化。クリスティを彷彿とさせます。

   「復員殺人事件」は、未完のため、高木彬光が、完成させています。

   「桜の森の満開の下」(若山富三郎、岩下志麻共演)、雨月物語のようで。

   「堕落論」、「日本人文化私論」、これぞ通念否定による絶対性の肯定。

   堕落論も海援隊でどうぞ。

 

 酒と薬に溺れて、騒動も絶えず。

 

 守れ!と叫んだ三島、壊せ!と叫んだ安吾。

 どちらも日本という国の行方を案じていたのだと。

 決然とした意思に依らない、漫然とした崩壊は、この国を誇りようのない国に

 してしまったような。書いている僕自身も誇りを見失ったような。

 

 必死になって(己自身も鍛え上げて)守るべきなのか、

 正しく堕ちて堕ちて、真実を見つけ出すべきなのか。

 

 僕のてんびんばかりは今日もどちらにも傾かない。。。

 軟弱な僕にはどちらもできませんが。

 

 もし、作家になったら(〃∇〃)、ペンネームは、安士にしようと考えていました

 安は、安吾、士は、三島由紀夫のイメージから。