今日は軽く?映画の話。
かつてアメリカン・ニューシネマというムーブメントがありました。
有名なところでは、
「俺たちに明日はない」
「卒業」
「イージーライダー」・・・
現役で観た世代は、既に70歳超えかも。僕も殆ど名画座(懐かしいな。未だ、
ビデオデッキも普及してなかったし、レンタルビデオもなかったはず)で観ました。
今日は、その代表作の一つである「明日に向かって撃て」と
同じ主演者、殆ど同じスタッフで制作された「スティング」について。
主演は、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード,
監督は、ジョージ・ロイ・ヒル
とっても有名は映画なので、説明は簡単に。
「明日に向かって撃て」(1969年公開)は、列車・銀行強盗を稼業とする二人の物語。
ガンマン全盛期は過ぎようとする時代。二人ももうそんなに若くない。だけど、
敢えて陽気に。でもとっても切なくて( _ _ )..........o
セピア色の風景の中で始まり、ラストは有名なストップモーション。
「スティング」(1973年公開)では、二人は信用詐欺師。ギャング全盛期のシカゴが
舞台。今回は、ベテランと若手の組み合わせ(メイクだけでなく、雰囲気で二人とも
前作からイメージチェンジ、素晴らしい)。ラストはコンフィデンスマンもびっくり(゚ω゚)
高校生になった頃でした。それまでルールや制度とかを疑わず、
必ず横断歩道を渡りましょう、
ヒーローは正義の味方や保安官に水戸黄門、
時間厳守、約束は守りましょう、・・・
みたいな、とってもつまらない(今考えればいやな)男の子でした。
スクリーンに出現したアメリカン・ニューシネマの主人公、犯罪者やアウトローや
社会常識からこぼれ落ちたようなアンチヒーロー達のなんと格好良かったことか。
<“いけないこと”ってなんて"魅力的”なんだろう>
って、初めて知ったのでした。
※「スティング」はアメリカンニューシネマではないかもしれません。ごめんなさい。
よしだたくろうの「ビートルズが教えてくれた」(作詞:岡本おさみ)ではありませんが
彼らが教えてくれたのでした。でも、あれから人生が楽しいものになったのかはよく
分かりませんが。
ごめんさい。話が横道へ横道へと。
「明日に向かって撃て」と「スティング」、
-アカデミー賞の受賞、興行収入、は「スティング」の勝ち。
-キネマ旬報年間ランキングはどちらも4位。
1位でないところがいいでしょう(^▽^)。
-公開時の評論家の批評では、「明日に向かって撃て」はさんざん。
-「明日に向かって撃て」には”新”がありますが余計でした。
-音楽はどちらも素敵。
Apple Musicで聴けると思います。
-女優さんはキャサリン・ロスの「明日に向かって撃て」に軍配。
-敵役はロバート・ショーで圧倒的に「スティング」。
「明日に向かって撃て」の敵役は帽子と後ろ姿しか出てこなかったような。
-レッドフォードさんの「サンダンス映画祭」、
サンダンスは「明日に向かって撃て」での役名。
※原題はButch Cassidy and the Sundance Kid。実在の人物なのです。
ちなみにButch Cassidyの本名はロバート・パーカー、かの有名な探偵スペンサーシリーズの
原作者もロバート・B・パーカー、偶然でしょうか?
-ポール・ニューマンさんのその後の映画では「スティング」でのイメージの方が
ちらほら。
-ラストは「明日に向かって撃て」ですが
どんでん返しの鮮やかさで「スティング」も。
僕のてんびんばかりは今日もどちらにも傾かない。。。
ごめんなさい。
本当は「明日に向かって撃て」の方が好きです。実は一番好きな♡映画です。
