データの日能研、なんて聞きます。

 

My Nichinoken の使いにくさを考えると本当にITに強い塾なのか心配になりますが、それでも中堅校志望者を中心に生徒数が最大というのを生かし、データ量とデータ分析を他の塾との差別化ポイントとしているのは確かなようです。

 

そんな日能研で、いよいよ入試本番に向けて大量の分析データが出てくる時期になり、そこで思わぬデータの不備に気づくことに。検索しても、ほとんどこのことについて出てこないのは、普通の学校を普通に受ける親御さんには影響しないからなのではと思いますがどうでしょう。

 

特殊な科目選択ができる学校・回

 

たとえば、単科で受験できて「国語」か「算数」のどちらかを選べる、という学校・入試回があります。(この時点でも詳しい人には志望校がばれてしまうかも)

 

この試験をわざわざ受ける子は、当然ながら、「国語が得意」または「算数が得意」な子ばかりになります。もっと言うと、「算数がダメダメ」か「国語がダメダメ」な子です。もしどちらも同じようにできるのなら、もっと偏差値の低い2科や4科の回を受けて十分に合格しますから。

 

なので、「国語だけはできる」「算数だけ得意」に賭けて、志望校判定に登録するのですが、このように2科目から1つを選ぶ選択式だと、合格判定で使われる成績はなんと「国語と算数の平均」なのですね。

 

例で説明します。

 

この「国語または算数一科」試験のR4偏差値が55だとします。

 

赤の「どちらもそこそこできる子」は、一科の試験は回避すると思います。国語の得意な青の子は国語1科、算数の得意な黄色の子は算数1科を受けるはず。(そしてここまで極端であれば、合格する可能性は高い)

 

国語が35、算数が65、みたいな子がうけたら、国語で受けるはずはないでしょうから、算数の65で受けて、受かる可能性は高いはずです。しかし、合格判定では、国語と算数の2科の偏差値、たとえば50、とかが使われて、努力、あるいは再考という判定になってしまいます。志望者内での順位も、当然低くなってしまいます。

 

これは、志望校登録時にどの科目で受けるつもりかを登録できず、科目ごとの受験者を区別するデータも持たないことの不具合ではないかと思うのですが、どうでしょうね?

 

データをどう読んでいいかわからなくなってきた

 

これを言い出すと、そもそも、国語で受ける人と算数で受ける人の偏差値が同じ一つの数字で出てること自体はどうなんだ、正確じゃないのでは、というのも出てきますね。実際の生徒の出来の問題や学校の方針などから、どちらかの科目の方が合格しやすかった、ということは十分あり得そうですが、科目ごとの偏差値は表には出ていない。

 

また、日能研のR4偏差値自体が、国語の人と算数の人を混ぜて出している、あるいは2科の偏差値で出している、となると、2科の偏差値に足りていても意味がないという可能性もあります。国語の人も60、算数の人も60ないと合格していないのに、その人たちの2科偏差値が55という人が多ければ、R4は55になったりするのでは。

 

なお、日能研の担任の先生に「算数での合否判定が出てないんですが」とは言ってみましたが、「はーそうですねえ、細かいところで科目の指定はできないことがありますかねえ」みたいな気のない返事でした。

 

どうせ正しく判定されないのなら、この志望校についてはA判定に登録しても無駄だから、判定については他の検討校でも入れておけばいいか、みたいな気持ちに自分はなっているのですが、もしこういうのが増えたら増えたで本当の志望者の人数がデータとして取れなくなりそうです。