国語が伸びない子供に親がどのように教えればいいか、という指南本。順番に読んでいけば、この本の中に出ている例文に関しては同じようにすることはできるかもしれませんが、子供の反応は子供ごとに違うわけで。また、塾のテキストなどをこの方法で教えようとするなら、子供が勉強する以上に親が読み込んで準備をしておく必要があると思われます。

 

読む分にはなるほどとなるけれど、実践しようとすると、この著者自身や著者の薫陶を受けた個別指導講師・家庭教師に頼むしかないのではという気もします。

 

 

自由になる時間がたくさんあって、親として国語の家庭教師ができるぐらい頑張りたい、という場合は役立つかも。とはいえ、テスト答案の直し方などエッセンスは参考になるところもあるので、できることを真似するのはいいのではないかと感じました。

 

同じタイトルの本が1,2年置きに4冊も出ているのは、内容が少しずつ改良されているということなんでしょうか。たとえば電子書籍で自動更改されるならいいけど、国語で毎年そんなにやり方が変わるものなのかと。

 

いろいろ書いてますが、今のところは「結構いい本なのではないか」と思っています。ただこの手法を親としてマスターし、自分の子供をこのやり方で導き、実際に国語の成績がなんとかなるか、まで試さないと、本当にいいメソッドなのか実際には実現不可能なメソッドなのか、なんとも言えないので評価保留、かなあというところ。

 

著者が顧問をしているSS-1という指導塾の教室は通わせるにはうちはちょっと遠いかな。SS-1というメソッド名がついていますが、このやり方が唯一無二のものなのか、名のある国語の家庭教師からすればそんな名前でなくても日頃実践してることなのか、はちょっとわかりませんでした。「こういうやり方で教えられます」というなら、個人や学生の家庭教師であっても頼んでみたいかも。