昨日、野球の試合が終わり仲間の部員と、いつもの後輩が営む


蕎麦屋にいった。


数時間後、地ビールとつまみ、蕎麦でお腹を満たし、話し込んでいると



蕎麦屋さんの娘(中学生)と同級生が青ざめた顔で店に入ってきた。


お婆さんが、すぐそこのかどに血を流して倒れていると言う。


我々はすぐに現場に向かうと、顔からおびただしい血を流して


かなり年配の女性が倒れていた。


足が悪いらしく、近くに杖も落ちていた。


骨折の有無を確認しながら起し、止血すると、鼻の上部が裂傷で


かなり深い傷である。


縁石にかなりの衝撃でぶつけたようで、地面も血だらけである。


手分けして、手当てをしながら救急車を呼び、やっと座らせ


話を聞くと、身寄りは同居していないそうである。


おじいさんは、かなり前に亡くなり、子供達も別居だと言う。


年齢を聞いて驚いた、95歳になるそうだ。


すぐに子息に連絡を取り、受け入れ先の病院を告げると


おばあさんは、苦痛をおしころして、「こんなに人様に親切にして


頂いたのは久しぶりです」と涙ぐんだ。


しかし、おばあさんが転倒してから結構時間がたっている。


その間にこの道を通った人間は知らぬふりをしたのだろうか。






私のユニフォーム・パンツが血だらけになってしまったのを見て


どうか、何処にお住いの方か教えて下さいと言われたが


近くの学校の卒業生母体の野球チームです。


と、言うと、私も大正15年にあそこに入学したの。


後輩でいらっしゃるのね。ドキドキ


なんて幸せなんでしょう。


年齢を考えるに計算が合わないと思ったがそんな事はどうでもいい。


あまりの礼儀正しさに、こちらまで涙が出そうだった。






救急救命士が到着し、SPO2値を測ると98%だった。


傷は深いけど、命に別状はないだろう。


しかし、かなりのご高齢である。


私達の大先輩、生活に支障がなければよいが。