私の家の構造は、とても複雑だ。


祖父の代、父の代、私の代と何度も増築を繰り返しているうちに


迷路のような構造になった。


祖父の代という事は昭和の戦後建築した家屋部分で、


その当時の建屋もまだ若干残っており、3つの建物が複雑に


入組んでそれぞれの建屋とつながっている。






その、昭和の建屋の部分より近年何者かが侵入し住み着いていた。


建物の外観を見ても、どの部分から侵入したのか全く分からない。


その侵入者との闘いに家族一同長く翻弄されていたが、


最近ある事件が起こった。






先週の深夜、屋根裏のもの凄い足音で目が覚めたが、


その侵入者たちを何者かが追跡しているようであった。


暫く屋根裏を駆け回っていたが、突然足音がやむ。


すると、長年の侵入者の断末魔の叫び声が聞こえてきた。ドクロ


それからその夜は静粛を取り戻したが、次の夜も全く同じような


時間帯に追跡劇は始った。


そしてまた、断末魔の叫び声が轟いた。叫び






皆さんとっくにお気づきであろうが、叫び声は「チュー」とも


「ヂィ~ウ」ともつかぬ命を奪われる瞬間の恐ろしい叫び声だ。


我が家の近隣には商店街があり、飲食店も多い事から


住宅街にも都心のスーパー・ラットなる侵入者が多く出現する。


サイズは成長すると小型の猫ほどもある。


業務用の薬品や仕掛けも何度も使用したが、頭の良い彼らは


すぐに見破り、そんなものには見向きもしない。





それが突然の第二の侵入者に駆除され、ついに全滅した。


その最後の夜から、屋根裏で物音などは一切していない。


家族の中に、その第二の侵入者を目撃した者もなく、


ネコか?もしかしてハクビシンか?と噂しているが、我が家の


周りに野良ネコはいないし、ハクビシンなんて見た事もない。





今度はその第二の侵入者に棲みつかれるかと懸念していたが、


その夜から我が家の屋根裏は静粛を保っている。


以前、私の車のボンネットの上で日向ぼっこしていた近所の猫を


撫でて可愛がってあげたが、そのお礼に夜な夜な家を抜け出し


出張して駆除に来てくれたのだろうか。





誰かは分からぬが、一言お礼を言いたいものだ・・・。合格