4月11日に

母 スーホー
両親とも栗毛の『純正栗毛』
大井に入厩するも出走経験無
名前ダンスインデックス、通称ダンス(晩年→危ない爺ちゃん)
「調教の入った馬から教わりたい!」と私のたっての希望で馬を探してもらっていました。
その時何故かインストラクターに「嫌いな毛色は?」と聞かれ
私の答えは『栗毛』。。。。実は栗毛=怖いというイメージが子供のころからあって苦手だったんです。
数ヶ月後「候補が栗毛しかいないんだよ」(今思えば相当怪しい
)と聞かされ
まぁ馬は毛色で選ぶわけじゃないからね~
と県内の某乗馬クラブへ試乗に行きました。
クラブハウスで待っていたら馬が引き出されてきました。
あ~
やっぱり栗毛だぁ
と思ったのを今も覚えています。
そしておそるおそる跨ったんですね 。
なんだかこいつもデカイ ![]()
最初の印象は、はんどうが高いこと、そして駆歩はまるでロッキングチェアのように前が持ち上がり次に後ろが持ち上がる、、、初体験の『
揺れ
』で座れません。
でもまぁなんとかなるだろうって相変わらずの適当さで5頭目の自馬となったわけです。しかも全日本馬場馬術大会入賞経験有という肩書付 ![]()
しばらくはダンスのこの『揺れ
』に慣れるのに苦労しました。
それとともに彼はなんだかとてもパワフル
であること、そして鞭が大の苦手だってことも判明したんです。
あまりに私が馬を動かせないのである日長鞭を持つことになりました。
「なんかいつもと感じがちがうなぁ」と思いながら速歩。。。で、指導員の指示に従い止めようとしたけど止まらないのね ![]()
すっごい力
で持っていかれてどうにもできない私
「鞭捨てろーっ!」の声が聞こえた
ので鞭を捨てようと思ったんだけど鞭を落としちゃいけないと思った私はループ部分を手首に通していたのでそう簡単に捨てられません。
もう最悪の事態発生
片手で手綱を持ち手首からループを外そうとしたら長鞭が前後にブワンッ
と揺れたもんだからダンスは即効キャンターへ移行
しかもどちらかといえばギャロップでした。
鞭は捨てたけど馬は止まらない、、、で前方を見たら
ラチがあるしこの時私の脳裏に一瞬浮かんだのはラチの向こう側に放物線を描いて飛んで行く自分の姿、しかも向こう側にはドラム缶が置いてある=このままじゃ無事ではすまないだろう ![]()
運良く馬場は砂を入れかえたばかりでフッカフッカ、これなら大して痛くないと判断、前傾してえいっ
と地面へダイブ
しました。
コロリンと馬場の上で一回転
仰向けのままダンスを探したら
部活をやっていた高校生が馬に乗ったままダンスを捕まえてくれていました。ナイスキャッチ![]()
あ~良かった、馬は無事だったぁ![]()
もちろんこれ以降2度とループ付の鞭は持っていません。
ダンスとのデビューはいきなり4課目、、、しかも1回練習しただけ。。。。
彼はベテラン、しかもプロでした。どこへ連れて行っても問題なく経路を回ってきます。しかも普段より乗りやすい ![]()
それに試合で失敗したかバッチリだったかわかっていたんですね。
試合後はいつも胸を張って馬房から顔をだしていました。
ところが一度私のミスでしくじった試合がありました。彼の様子を見に行くと馬房の奥のすみに頭をうなだれ立っているんです
最初は具合でも悪いんじゃないかと心配したけれどどうやらそうでもなさそう 。。
「ダンス、ごめん。私のミスでこんな結果になっちゃって。。。」と首をなでたけどやっぱり元気がないんです。
「大丈夫だから。気にしないで、ね?ダンス」3回目でやっと首を上げ私の方を向いてくれました。
『ホントにいいの?』
『ホントだよ、大丈夫だよ、だから元気だして』
ニンジンをポリポリと食べてすっかり元気をとりもどしてくれた時はホッとしました。
こんな馬、初めてでした。
そして5年間弱のダンスとの楽しい競技生活が続いたんです
すでに肢の具合があまり良くなかったこともありこれ以上競技を続けるのはムリと判断、19歳で引退。
最後の試合はわすれられません。。。
演技を終えてXで敬礼したとたん涙があふれてきました
(コンタクトレンズが泳いじゃいましたから)
『ありがとう、ダンス』
『どういたしまして
』
もっと一緒に試合に出たかった、でもこれ以上肢の悪いダンスに負担をかけるわけにはいかない、、、
初めて馬場の試合で
ブルーリボン
をプレゼントしてくれ、試合の楽しさ
を教えてくれた彼、一生面倒見るから、と約束しました![]()
10年ちょっと前はまだ養老牧場が今よりはるかに少なかった、といってなるべく近くに置いておきたいという私の話を聞いて牧場をやっている友人が預かると言ってくれたんです。
私との競技生活より引退生活のほうが長いダンス。
若馬が多い牧場で最高齢の彼は『大人しい』はず、でした。
ところが
放牧、集牧でチャカつく、立ち上がる、跳ねる、走る。
周りに若いお姉ちゃんがいないと機嫌が悪い(タダのスケベ爺か
)
隣の男馬と馬房越しにケンカ
犬歯を折った(記念にとってある)
跳ねてラチに肢をぶつけ蹄がかけた
趣味は盆栽
→放牧場にある木の小枝をヒマさえあれば手入れしている。
『アブナイ爺ちゃん』と呼ばれるようになった所以です。
そして”少しは大人しくなるだろうから初心者の引き馬に使ってもいいよ”という私の安直な発言に友人はさぞ困ったことでしょう。
癇性がキツイ彼は20歳になっても24歳になっても引き馬はムリでした。
私もコワイ思いしたもんなー ![]()
何かに驚いたのか突然『ブヒッ』と言ったかと思いきや目にも止まらぬ俊敏さで180度ターン、どっかへ吹っ飛んで行っちゃった。。。 ![]()
まぁ落馬しないで乗ってはいたものの私の頭は真白 ![]()
若かりし頃某大学の馬術部で看板馬として活躍していたと知ったのは彼が引退した数年後でした。。。
馬場馬の着ぐるみを着た中障害馬、知る人ぞ知る『
グランドキャニオン
』だったんです。
そして3年前現在の小さな生産牧場に移りました。
以前いた牧場とは異なり頭数も少ないし静かな雰囲気です![]()
そして彼は「教育係
」という臨時職をゲット![]()
母馬と別れたおチビたちが育成牧場に旅立つまでの約1年、面倒をみているのです。
牧場主さんのアイディア
でした。放牧してもなかなか動かないからお互いのためにこれが一番とのこと。
彼はなかなかキビシイ先生
みたいで馬社会のマナーを教えているようです。
今のおチビは栗毛でまるで親子のよう![]()
10月には黒鹿毛のおチビが入園します![]()
今年の夏は冷夏かな???
それでなくても暑さに弱いダンスです。
毎年これで桃を持っていくのも最後かな
と思ったことが何回あったでしょう。
寿命はどうにもできません。
天寿をまっとうしてほしい![]()
の願いです![]()

