堅ちゃんのコンサート②
娘が久々に家に帰るというので
それに合わせて
我々の席は
日本武道館 2F 東 T列の38・39だった。
ステージを真横から見るようになるが
スクリーンがあるので
顔を見たいときは
舞台を直接見るよりも 全然いい。
10分遅れで始まったコンサート。
私の好きな「POP STAR」から いよいよ開始。
いきなり
ヒライケンジ登場か?と言った舞台演出もあり
娘は
「うっわ~ 平井堅って すごく歌 下手なんだ」と真剣に取ったらしい。
最初の曲から
客席は バッバ~~ っと立ち上がって
ノリノリで 黄色い声援が飛ぶ。
舞台が始まる前に
コンサート初体験の娘には
「ステージはじまったら 皆 立ち上がると思うから
一緒に立たないと 見えなくなるかもよ。」
と伝えておいた。
娘は 新しい生活で少々お疲れ気味。
「え~ 立ってみるのはイヤだな~」とのことだった。
しかし これまた すごくラッキーな事に
我々の座っていた2列 しかも我々の席から
下まで約10列
だ~~れも立たなかったのだ。
曲にのってない というのではなく
ただ単に 立たなかっただけなのだが
それはそれは 不思議な感じで
まるで「ここ2列は 絶対に立ち上がらないで下さい」と
指示が出ていたかのようだった。
そして聞いた 堅ちゃんの生歌。
編集はほとんど無しのCDなんだな~と思うほど
堅ちゃんの歌は 素敵だった。
今回のステージでテーマになっているのが
“FAKE”
あまりにも売れすぎてしまって
自分自身を見失い
売れる曲を書き
作り笑いをし
自分を偽る
そんな 道を歩いている自分に腹を立て
そんな想いが 感じられた。
つい先日見た 尾崎豊さんの特集をふと思い出し
「堅ちゃん がんばり過ぎないで。
あなたには 味方がいますよ。あなたは ひとりじゃありませんよ」と
伝えたくなった。
今回 ステージでの歌を 通して考えると
「伝えたい」
「伝わっているのだろうか?」
「ボクの気持ちをわかって欲しい」
そんなメッセージがちりばめられている気がして
仕方なかった。
ファンには伝わっているのに
それを 実感として感じられないでいるのだろう。
最後アンコールで歌った 亡くなった父への思いを込めた歌。
きっと
堅ちゃんのお父さんは
あなたの思いを受け止めていると思いますよ!
楽しいコンサートではあったが
また 悲しい 堅ちゃんの一面を見たコンサートでもあった。
どうか 歌い手としてではなく
一人の人間として 生きて欲しい。
今日の日を ありがとう
