「黄金色の夕暮」
平塚演劇鑑賞会に入っているので、月会費2300円を払って
2ヶ月に1度 演劇を見ることができる。
主な上演場所は、平塚中央公民館だ。
今回の「黄金色の夕暮」は劇団俳優座の公演で
話は 私の大好きな山田太一さんの作品だ。
彼の作品は、話の展開はゆっくりで、場面の切り替わりよりも
一日の風景の中 人の気持ちの移り変わりを大切に表現している作品が
とても多いような気がする。
そして その時代 その時代の人を描いていると思う。
今回の作品は、彼の10年前の作品の再演だと言うが、今も全く色あせていないところを見ると
10年ぐらいなら あまり世相は 変化ないのかな?と言ったキライがある。
物語は、夫婦 子ども二人 そして祖母が一つ屋根の下に暮らしているところから始まる。
子ども達は、親のことをゾンザイに扱っている。祖母は、なんとなく居候みたいな感じで扱われている。
そこへ、父親の一大事が起きる。
その時、子ども達は、初めて、親のために 何かをしようと 行動する。
今まで 気持ちがばらばらだった家族。その事件のおかげで 真剣に話し合う時間が持てた。
そして、家族の絆って本当は存在するんだな~と言ったところで終わりを迎える。
やっぱり 山田太一さんの作品だ。笑いを取る場面もあるが
考えさせられる場面もフンダンにある。
今の家族はどうであろう?いざと言う時に終結して解決する力がある家族は 果たしてどのくらいあるだろう?
役者さんたちも、中野誠也さん・川口敦子さん・遠藤剛さん・中村たつさん・田中壮太郎さん・小飯塚貴世江さん・荒木真有美さんと 芸達者な人ばかりだった。
中でも小飯塚貴世江さんは、平塚出身で この地で演じる事ができた事を非常に喜んでいた。
そして好演していたと思う。
山田太一さんのおっしゃるには、舞台は、お客さんと創るものです。
携帯の着メロだったり、ビニール袋のごそごそなど、演じるものも集中できなくなってしまうとか。
面白い舞台になるかどうかは、我々お客も一端を担っていると言うわけなのだ。
ん~ じゃあどうしよう・・・舞台でホロット来る事が多く
鼻水が絶対ズズーッとなってしまうのだが・・・・・
それは許してもらえるかな![]()