博士の愛した数式
絵本はもちろんの事、本は全般的に好きだ。
大学の講師だった母が、もう大学生になったらしつけも手遅れ、なんて言う話をよくしていた。
それは、丁度高校2生の時だ。
「ミュンヘンの小学生」を読んで、その母の話とその本の内容から
「子どもは小さいうちからの教育が大切なんだ。幼稚園の先生になろう!」と決心したのだった。
そんな事で、恐らく本から いろいろな影響を受けている。
今も1ヶ月に2冊は読むほどだ。
最近読んだのは
小川洋子著「博士の愛した数式 」
映画化されていて、主演が寺尾聰さん、深津絵里さん
おまけに黒澤明監督の助手を28年間もしていたという 小泉堯史さんが監督を勤めている。
彼の監督作品 「雨あがる」も「阿弥陀堂だより」も日本人のわびさびを感じるとっても素敵な作品だ。
なので、この映画も恐らく、しっとりとした 表情で心を描写している素敵な作品なはず。
しかも、この本を彼が選んだという事自体、すでに本を読む前から、日本人の優しい心を描いているという事は想像がつく。
前置きはいいとして、このお話は、80分しか記憶ができない博士と家政婦のやりとりが中心に進んでいく。
この家政婦が博士に恋をするが、お世話をしたり、会話をする事で、満足すると言う
切ないお話だ。
途中で「あ~もう、博士と結婚までこぎつけないのかな・・・・・・?」「も~なんかいらいらする。早く結ばれないかな」
ともどかしい思いをしながらこの本を読んだのだが
結局は別れ離れになる設定だ。
文中に、博士の愛した数式と言う事で、素数とか、ルートとか
昔々数学と言うものを勉強していた時に出てきたものが
ちょこちょこーッと出てくるのだが、それらは、あまり深く読まずに
さらさら~っと通り過ぎて読んだ。
しかしおかしいな~。高校時代、おっかない数学の先生が大好きで
バレンタインの時にはチョコもあげたんだけど、その先生の教える数学がこれまた好きで
「先生、私 数学の勉強をして受験にも活かします」って言ったんだけど
先生は、「受験数学と楽しんでやる数学とは違うし、”ひらめき”がないとダメなんだ。だから君はやめときなさい」
と諭されたんだよね~。
それでもあんなに好きだった数学、今は公式ひとつ思い出せなくなっている。
高校時代の数学ってなんだったんだろう?
あ~そうそう、ちなみにその先生は、今はどこぞの高校の校長先生になっているらしい?!?!
っと横道にそれたが
この本には、数式は欠かせないのだと思うが
読む側からしてみれば、首をひねってしまう部分だ。
恐らく、普段本を読まない人が、このようなところにつまずくと
本嫌いになるのかもしれない、「ダヴィンチコード」の謎解きの部分のように。
とにかく、映画もみなきゃな![]()