今日で国家公務員一般職の試験日程が一応終わった。あとは来月22日の最終合格まで受かってるのか落ちてるのか気が気でない状態で官庁訪問を続ける生き地獄を味わうことになる。
前の日記でさも落ちたかのように書いていた一般職試験だが結論から言うと一次合格していたのである。すでに手応えに関しては忘れかけているしむしろそういうのは忘れたほうがいいので改めてここに書き記す気はない。

・教養(基礎能力)試験  23/40(57・5%)
文章理解 8/11 ※(日本文は6/6、英文は2/5)
数的処理・判断推理  5/13
資料解釈 3/3
一般知識+時事 7/13 

全滅さえ覚悟していた数的分野でまぐれ当たりが発生したのが勝因であった。あとは一般知識の自然分野でも一問奇跡的にもぎとれたのである。前日に眼球を充血させて「速攻の自然科学」をやったのが効いたようだ。 欲を言うと英語力があればまぐれ当たり頼みでなくても、もう少し余裕をもった試験になったと思うがそこは過ぎてしまったことなので仕方がない。ただいつまでもTOEIC375点のままでは履歴書に書けない。

・専門択一試験 30/40(75%)
政治学 5/5
行政学 5/5
憲法 4/5
行政法 0/5
財政学・経済事情 4/5
国際関係 3/5
社会学 4/5
英語(基礎) 5/5

おどろくべきことに俺が試験前満点を狙っていた科目は「行政法」と「国際関係」であった。国際関係はまだしも行政法が0点なのは大変惜しい。せめて英語(一般)に切り替えていればもう少し上澄みをはかれたのだが仕方がない。どんなところにも分厚いウォーク問を抱え、行政法のテキストも暇さえあれば熟読していたのだ。そう簡単に「はい、捨てた」とできない心情があったのである。その他の科目については無意識でやったのか寸前で選択肢を変えた問題がことごとく当たっていた。紙一重の紙一重である。そりゃ手応えが絶望的でも無理ではないだろう。

・小論文(生活保護)
災害が出ると思ったため完全に逆をつかれた形であった。一応「序論→本論→結論」の形式はとっているが半分戦意が喪失していたためあまり自信がない。「簡潔に」書きなさいってつまり何行何文字よ?。そしてここの出来が今俺の最終合格を大きく左右する可能性が濃厚である。何事も気を抜いてはいけないということのようだね。


◎筆記結果 23+30×2=83点(傾斜)

一年前俺は公務員試験本番のプランとして「教養24、専門28で最低でも傾斜80とってそこから上澄みを図る」としていたのでほぼ理想通り、専門に関しては嬉しい誤算であった(手応え的にも)。国家公務員一般職の四国ブロックの合格ボーダーについて某腹予備校が「72点」と出したため俺はもう狂喜乱舞であった。ボーダー+10点なんてもはや安全の安全である。
しかし現実での四国ブロックのボーダーは「80点」であった。例年七倍程度だった一次倍率は今年10倍を記録したのである。


●合同説明会 7月12日
やや遅刻した上に人が予想以上に来ていたためすでに負けたような気分になってしまった。とりあえず手始めに病院機構のところに行くも「人が多すぎるから午後から来てくれ」と言われてしまった。昼休み中に友人に電話して「俺はもう死ぬかもしれん、これは無理や、半端ねえよ」と泣き言を漏らす醜態を晒す。午後に4つほど官庁を回る。某局のみメモもとれないほど興味を持てなかったがその他は説明を聞いているうちに「おっ、俺これやれんじゃね?」と自信が湧いてくる。ちなみに読者の皆さん(そんなやついるのか)は薄々勘付いているように俺の第一志望は「防衛省」である。しかし四国ブロックのみ防衛省の採用枠はないのである。昼前のどんよりした気分はこの事実にも起因していたのかもしれない。・じゃあ上京して本省いけばいいじゃないと言うとそうなのだが宿泊施設のリサーチ不足によりやや腰がひけてしまった。

●官庁訪問一つ目(A局) 7月13日
担当のお姉さんの知的な佇まいにベタ惚れしてついロクに志望動機も考えずにA局に初日に特攻(予約)することになった。不幸中の幸いなのか俺が志望していた仕事とやや似通った部分のある業務内容だったためやや強引に志望動機を記入し面接カード提出。パンフレットを見ながら合説よりやや詳しい説明を聞く。その後面接に向かう。本当に面接すんのかよ、という気分になる。なんせ自衛隊幹部試験から一ヶ月空いている上にそれ以降もほとんど面接練習をしていない状態のため心の準備というのができていない。鼻毛が出てないかを手鏡で確認し入室し面接を受ける。俺の答えがしどろもどろなのがおかしいのかどうかはわからないが笑いの絶えない終始和やかな面接であった。俺のような性分だと「しっかりやれたか」より「笑いをとれたか」のほうを重要視するため成功の部類に入った。といっても面接後は「もっとああすればよかったのに」と後悔の念に襲われいつものように自己嫌悪に陥っていた。

●官庁訪問二つ目(B局) 7月20日
これについては完全に失敗だった。志望動機がさすがに強引すぎた。帰りの電車の中でずっと脂汗がたれっぱなしであった。

☆人事院面接 7月25日
で、昨日の人事院面接である。面接カードに書いたことを掘り下げるのがメインなのだが俺は想定外の質問であるとか「俺の志望動機と志望官庁はリンクしているよな」といったものに気をつかっていた。面接室に入室後試験官の指示を遮り受験番号を高らかに宣言したためギクシャクした空気が流れる。イスに座りもう一度自己紹介をする。試験官はオーソドックスに三人。「~どう考えていますか?」には「~だと考えています。」と結ぶように慎重に言葉を紡ぎだす。国語の記述試験を思い出すものである。ここで問題になったのが俺の記憶力である。滑舌や声のトーンはどうしようもないが「そういえばあの場にいたのって誰だっけ?」とか「そういえばなんの目的で集まってたっけ?」と脳みその記憶回路がショートを起こしていたのでは面接に支障が出る。なんとか脳をほじくり返しほじくり返し(本来ならこの作業は前日までにやっておくべきなのだが)答えた。特に手応えがなくもないが自信もわかないまま終わってしまった。人事院面接後にモヤモヤ気分の受験生が多いような訳もわかった気がする。たしかに噛み噛みではあったもののD判をつけられるほどスカポンタンな受け答えはしてないはずだ。公務員として適格かどうかをモロに審査される場なので俺の生き方の根幹にも関わる。ちなみに今は開き直っているが面接直後は魂が抜けて行く宛もなくふら~りふら~りと炎天下の下汗ダラダラで彷徨っていた。


一応俺の国家公務員の日程と感想はこんな感じである。「教養六割とれてないくせに成功とか池沼じゃね」とか「官庁訪問しなさすぎだろ」といったツッコミは俺の精神安定に関わるのでご勘弁願いたい。まあこのブログも一年ほど書き連ねて(多少の目的変更は起きたが)やっと意義のあるようなものになりはじめたと思っている。ただ来年以降に受験する学生が俺のブログをみてなにかを学ぶ確率は限りなくゼロであろう。それでいいのである。