世の中の動きと俺の心境というのはどうも連動していないようだ。
前の記事で触れた試験がなぜか一次突破という結果になった。どうボーダーを低く見積もっても点数が足りない感触だっただけに当初は間違いかなんかじゃないんかと思ってしまった。
来週にはもう二次試験が行われるということなので先日模擬面接を受けてみることにした。前段階として機関のエライ人との昼食会に出席したのだがまるで親戚一同が集まったいつかの新年会を思い出させるものだった。他の合格者の人とも試験の感触や今までの生い立ちみたいなものを話したがそういっても模擬面接が気が気でない。
というのは一次試験で受けた論文試験が相当悪く(と自分では判断している)しかもこれが最終選考の審査基準になるということなので「どうせ面接突破しても論文悪いから無理だよ・・・」と決め込んでおり質問に対する一応の応答を考えるということをまったくやっていなかったのである。しかしそんな事情は向こうが知る由もないのだから俺はほぼ白紙のまま10~20分の模擬面接を受けなければならないことになったのである。事前に代表的な質問一覧は提示されていたがそれでもポンポンと答えが思い浮かばない質問もいくつかありこれが出されたらもう終わりだと絶望しか感じていなかった。こういうふうにネチネチ思案していたのだから弁当食べた後に胃痛に悩まされ便所に五回ほど駆け込んでしまった。

模擬面接でさらけ出された俺の長所と短所がある。長所が「落ち着いて見えて安心感というものがあった」ということだった。自分としてはテンパッてるし随所に「あの」とか「えー」とか言ってしまったので確実に小心者だと思われそうだったがどうもそうは見られなかったらしい。面接の練習自体ほぼしていない状態なのに「面接慣れしてるように見えた」と言われたのでギャップに戸惑ってしまった。
短所が「内容が抽象的」と「喋り方に抑揚がない」ということだった。抽象的だといわれたほうはこちらの調査不足や語彙力不足もあるので自覚はしていたが喋り方に抑揚がないとはどういうことなのだろうか。「強調するところは強調するように」と指摘されたが残念ながら俺は十分に強調する部分を大きな声で言ったのである。それでそういわれるとは俺はどうすればいいのだろうか。酒と煙草で喉が人知れずダメージを負っているのかもしれない。

関連することなのだが先日AKBの第四回総選挙があった。大島麻衣や小野恵令奈が卒業しなんだかんだでファンだった前田敦子まで出馬辞退していたので過去3回よりかは注目していなかった。といっても俺は投票したことないのであるが。ともかくそのような状況で俺が唯一「この子上位いけたらいいなあ」と思ったのが松井玲奈だった。ルックスでピンときたのもあるがそれ以上に彼女のファンなのは前にNHKの就活関連番組で頑張っていたからである。その時彼女は今の俺のように模擬面接というかそういうデモンストレーションをもう一人の男性(こいつは一般就活生だった)とともに行なっていた。そこで彼女は戸惑いながらも自分が今までの活動で得た体験、感銘を受けた言葉というものを真っ直ぐな眼差しで発言してたのである。もう一人の棒読み気味の男性のより高評価だった。その日から彼女は俺の面接の一つの目標になっていたのである。
だが模擬試験の結果を見ると俺は棒読み男性の方で留まっているようである。脳内にある原稿を読んでいるようだというわけではないのだがやはり緊張というものもあるのだろうか。今回の面接で俺はその場のレスポンスだけでは突破は無理だとわかった。原稿棒読みという事態も避けたいがやはりある程度の回答、フレームワークというものの設定をする必要があるのである。
というわけで一週間後はこの二次試験の感想、目前にせまる国家公務員一般職試験への抱負というもの書くことにする。期待して待て。