前回から二ヶ月近く更新が滞ってしまった。
アメピグをやる予定もないしこのまま更新せず少数のモノ好きな人々の記憶からも消え去った時にひっそりとアカウントを削除しようという企みもあったのだがそれはまだ先のことになりそうである。
春休みの間中俺の頭にべったりとこびりついていた留年問題は終わってみればとても小さいものであった。なにをあそこまでビビっていたのか、と今の時点では思うが開示されない情報ほど怖いものはない。経済でいうところの情報の非対称性問題なのだがおかげで学務課の職員とすれ違う度に「俺のことを哀れそうな目で見ていないか」とビクビクしていたのである。

今年の新入生の特徴に関して特筆すべきことはない。サークルを仕切っているわけでもないし若いエキスを頂こうと奔走する気もおきていない。毎年のごとく繰り返される新しい環境と未来にエネルギーを発散される一年生の図だ。そして大半の学生は酒乱になり、部活狂になり、オタクのドツボにはまり、資格試験勉強という一歩間違えたら泥沼の行為に勤しむ。俺のような興奮しすぎて針が振り切れすぎた者はGW後にガス欠を起こしサポタージュの鬼となる。最初から夢など抱かず目先の享楽に勤しむSくんのような学生は八年計画で人生設計をする。GW後にサポタージュマスターが何人現れるか楽しみである。

そしてなんともなことに今年の国家公務員は採用が09年度比で56%削減である。まあこういう逼迫した財政状況なのだから「俺の享楽と安定のために公務員を増やせ」と声を大にしていうとなると公への奉仕精神が著しく欠如していると小石を投げつけられるので甘んじて受け入れるしかあるまい。しかし報道で56%削減としきりに騒がれると前年比56%かと思われるがあくまで09年度比である。一般職と総合職の割合がどの程度になるか現状ではわからないので(といっても総合職の受付登録は結局しなかったのだが)この削減がどちらの分野により重くのしかかってくるのか。
で、こういう状況で考えられるのは地方公務員枠への大量逃走、「今は時期が悪い」という免罪符を使った留年や院進学、一か八かの公安系志願者の増加などである。件の56%はもともと六割削減を公安系の反対により56%で譲歩した背景がある。しかしいくら枠が空いてようが公安には公安の基準というものがある。いくら最前線の兵士が足りないといえどもガリガリで栄養失調寸前のような奴を配置することはできないようにである。要するに人数というより基準をクリアできるか否かの話である。院進学に関しては俺が今年度の戦いで敗北を喫した時の緊急手段として考えているものだが旧友K山から「もし二年後にもっとやばい状況になったらどうすんだ」といわれちょっと考えている。地方公務員への逃走は目に見えているのであんまり乗り気ではないし若い内に全国津々浦々の転勤を経験したい俺にとってはあまりニーズというのに適していないとおもわれる。

このところ気温が一気に上昇し夏嫌いな俺には憂鬱になってきた。そもそも今年の冬も3分の1は靴下をせずズボンも履かないで寝ていたような男である。というかこれでよく風邪をひかなかったものだ。ちょうど試験日前後は梅雨のジメジメした季節である。土砂降りの中試験会場に行くのを想像するだけでこりゃ負けそうだなあと弱気になってしまう。東大の秋入学に対応してこういう官公庁の試験も秋のあの涼しい頃にやっていただけないものだろうか。