朝夕が寒くなってきましたね。そろそろストーブを出さなくては,と思い始めています。
気候の変わり目ですので,みなさまもお身体にはくれぐれもお気をつけ下さいね。
今日は,発達障害についての国立精神・神経医療研究センターの神尾陽子先生の講演と研修会について少しご紹介させていただきたいと思います。
最近は,発達障害という言い方より自閉症スペクトラム障害 (Autism Spectrum Disorders)と呼ばれることが多くなってきたようです。
印象的だったのは,以前にもお伝えさせていただいたように
ASDはお母さんのしつけ方の問題ではなく,お子さんの特徴なので,
その特徴の1つとしてコミュニケーションとしての表情や感情がうまく表現できない場合もあり,子育てはお母さんの努力で続けられているという点でした。
そして,その他の特徴の1つとして集団生活に馴染みにくかったり,全体の中の自分の価値がわからず自身を持てなかったりして,生活の質が下がってしまう可能性もあるということです。
自覚的に特徴を理解して,その特徴を生かすことが適応やしあわせにつながるようです。
そのための1つとして,診断があってもなくても,よく子どもさんを見ることで
本人が困ったときに助けてくれる人がいるという思いや,
“自分のことをわかってくれた”という思いを持ちながら成長してほしいと話されていました。
私が出会ったASDのお子さんは,いろいろな思いを持っているのになかなかそれが伝えられなかったり,がまんしてしまったり,突然別の方向で表現してしまったりする方がおられます。
でも,それは自分への理解が少なく,どうしていいかわからなかったり,他に表現方法がうまく身についていなかったりするだけのような気がします。
だんだん信頼関係ができてくると,いろいろなお話をしてくださいます。
困ったときにも一緒に協力してなんとか乗り切っていけるための信頼できる大人の1人になりたいといつも思っています。
ASDのお子さんに限らず,大人でもそうですよね。
自分のことを温かく見守ってくれて,困ったときに力になってくれる存在がいてくれたら,どんなに心強いか。
そして,“自分のことをわかってくれた”という思いは何にも代えがたい安心感や自己肯定感につながるように思います。
私を含めて,どの方も自分らしく,周りの方々を支え,時には支えられながら過ごすことができますように。。
今日もここまでお付き合いいただき,本当にありがとうございました。
みなさまとの出逢いに心から感謝しています 愛と感謝を込めて よつ葉