愛することは許すこと  ~神谷美恵子さんのエピソードから~ | ☆心のコニュミケーションルーム☆

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また、台風が接近してきましたね。
無事通り過ぎますように。。



以前読んだ著書であったか、番組であったかははっきりしないのですが、今日は神谷美恵子さんがお伝えになったエピソードをお伝えさせていただきたいと思います。



神谷美恵子さんはハンセン病患者の方が差別の偏見にさらされていた時代を生きた方で、当時ハンセン病患者の方が療養(収容といった方が実際に近いかもしれません)していた長島愛生園に勤務されていました。



当時ハンセン病は感染すると信じられていました。



彼女の頭にいつもあったのは



わたしではなく、なぜあなたがたが



というものでした。ここからは彼女が見たお話です。(記憶をたどって書かせていただきます)



ある患者さん2人が規則を破って病院から抜け出したのです。


それを見た人が病院に通報し、病院の長である女性がすぐさまその2人を追いかけました。


その2人を捕まえて、事情を聞くと近くの商店に駄菓子を買いに行くために病院から抜けだしたということでした。


しかも、たった数銭というお金を持って。


彼女は事情を一通り聞いた後、2人を少し待たせた後こう言いました。


「どうして何も言わずに勝手に出ていったのですか?


あなた方がいなくなったと知ったらみんなが心配するでしょう。


これを持って買いに行ってきなさい。


そして、これからは買い物に行きたくなったら私にひと言声をかけてください」


怒られるとばかり思っていたその患者さんは、彼女からお金をもらったうえに規則を破ることになる買い物に行ってくるようにいわれたのです。


2人は涙を流しながら話しを聞き、大きくうなずくと買い物に走って出かけました。


その後、2人は二度と買い物に行くことはなかったそうです。




書いていて今も胸が熱くなります。



規則を破って厳しく反省されられた場合にはどうだったのでしょう。



心に響くのは「罰」ではなく「ゆるし」なのかもしれません。



愛は与えることだと思っていましたが、ゆるし包みこむことでも大きな愛であると感じました。




今日もここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました。

みなさまとの出逢いに心から感謝しています。 

愛と感謝を込めてクローバー よつ葉