現在、私が代表理事を務める一般社団法人日本海外協会およびリスタートコミュニティー支援センターの活動として、国籍や宗教などを問わず納骨できる共同墓地(2021年5月中旬完成予定)の準備を有志の方々のご協力のもと進めています。多くの外国人労働者の方々が日本で暮らし、徐々に高齢化が進む中、国籍、宗教、金銭などの問題で普通の墓地に遺骨を受け入れてもらえなかったという事例も珍しくなく、日本の法令上血縁者以外の他人に遺骨を預けることが禁止されているため、この共同墓地の建設を計画しました(お問合せは日本海外協会まで)。


  

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 ブラジルはヨーロッパ文化の影響が強く、今も土葬を望む人が多くいらっしゃいます。そのため、「お化け」のイメージは「ゾンビ」で、映画などでも鼻がもげたり身体全体が溶けてきたりする描写がされています。火葬文化に慣れた私たちは骸骨に比べてゾンビの怖さに実感がないのはそこにありそうです。チベット仏教では遺体は魂の抜けたものにすぎず、鳥に食べてもらうこと(鳥葬)で天へ遺体を送ると考えられています。モンゴルには木がほとんどなく、牛糞は燃料にするが熱量は高くなく遺体を燃やせないので風葬、アラスカやロシアは2メートルも掘れば永久凍土で土葬も出来ないため川や海に流す。日本は国土が狭いため、ほぼ灰に近くなるまで焼かれ、骨を少し残す。あとは葬儀関係者によるビジネスの対象となっていきます。かくして日本の葬祭コストは世界で一番高くなると言われていますね。仏教では肉体の死に執着しません。魂が本体で肉体は乗り物、私たちは別の世界から意図(魂の計画)を持ってやってくる。肉体に乗り肉体の限界を迎えたら、故郷つまり別の世界に戻っていきます。これを繰り返すことを輪廻や転生と呼ぶのです。あの世が存在することが確信出来れば、死ぬことに対する恐怖や人生の多くのストレスはほぼ解決可能となります。そもそも死を心配する必要もなくなります。1.5兆円ビジネスといわれる健康食品市場や、70歳以上の人が医療費全体のおよそ半分を使っているなどと死の恐怖対応ビジネスはほとんどが消え去ることになり、業種転換が求められますが、死の恐怖と既存の産業利権とは相性が良く、簡単に崩れることはないでしょう。