大阪で夜の喧騒の中にそびえる通天閣は何度も見てきましたが、朝の通天閣を眺められる機会は意外と少ないものです。
まだ街が完全に目を覚ます前の静けさの中に立つその姿は、夜とはまったく違う表情をしていました。
いつもはネオンをまとい、活気ある大阪の象徴として輝く通天閣。
でも、朝の柔らかな光の中に佇む姿は、どこか素朴で、まるで長年この街を見守ってきた“おじいちゃん”のような優しさがあります。
ネオンの通天閣ももちろん魅力的ですが、朝の通天閣もいい。

静かで、穏やかで、ほんの少しセンチメンタル。
こんな顔もあったんだと、思わず立ち止まってしまうほどでした。
一日の始まりに、こんな穏やかな通天閣を見られたことが、なんだか小さなご褒美のように感じました。
忙しい日常の中でも、ふと立ち止まる瞬間を大切にしたいですね。