実力もなければまともに働いたこともない建築家と、彼の建設工事にいつも関わっていた工事会社によって、数100年建っていた古民家が倒壊の危機となって、その裁判と支柱工事にほぼ全ての貯金が吸い取られてしまった。

医師や建築士はベルギーでは告訴できないため、工事進行を管理しようともしなかった建築家の責任追及は問えず、工事会社は破産申告で勝訴しても何も取り返せなかったので、改築の再開は目処が立たず放置するしかなかった。

それでも空き家税と固定資産税、そして購入の銀行ローンと治安の良いところのアパートを借りて払っていた家賃で、超貧乏生活。何年も続けていた乗馬を諦め、コロナ以降急激に高額になった日本への航空券も買えないままだ。

 

 私の車も売ろかとも思ったが、車なしでは買い物にも困り、結局15年近くも乗り続けているのだが、ピカピカの高級車を乗り回している某日系自動車企業で働く日本人には大爆笑されてしまったほどだ。

免許は昔マニュアル車で取ったが、ベルギーの左ハンドルや交通規則に慣れるまでは、小型車で取り回しのいい車としてこのトヨタのヤーリス1.3Lを選んだ。この車、実はオートマ車でありながら、当時としては珍しくハンドルにギアチェンジのパドルがついてるので、エンジンブレーキを使ったり坂道でギアチェンジをして登ったりしているし、車の後ろにセンサーが付いているので路駐での縦列駐車などすごく便利で気に入っている。おかげで路駐で後ろからぶつけられて傷を入れられたりはしているが、とりあえず無事故で凹みもない。多少のパワー不足はあるが、一般道でも最高速度時速90キロ、高速自動車道だと120キロ普通に走る。

 

 

 

 

 そして10年の間日本に帰国して出稼ぎしたり、ケチケチしながら貯めたお金で、夫や知り合いとで少しづつ改築をすることになったのだが、しばらく欧州では各地でゲリラ豪雨のような雨が続き、やっと始まることになった。私は体力がないので、猫とお留守番担当。

 

 今日は、夫から写真が届いた。今2階部分を工事してるそう。今住んでいるアパートの不法侵入してきた大家さんからは、9月には出て行けと言われている。

おそらく周辺の家賃の相場がかなり値上がりしているので大幅な家賃収入が期待できるのに、賃借人には物価上昇分の家賃値上げしかできないのが不服なのだろう。でも9月には入居できるとは思えないのだが‥。