最初にRoyal De Luxe ロワイヤル・ド・リュクスという劇団は1979年、ジョンルック クークルトというフランス人によって設立され、彼は今も監督をしています。彼のスローガンは前回の通り、貧しい人にもアートをです。イギリスに住む彼の娘さんも公演にはかけつけて、汗を流しながら人形を動かしています。

 劇団は公演すると都市によって、その都市の伝説も取り入れながらストーリーを変更していきます。

 アントワープでのダイバー、正式なタイトルは「潜水夫と彼の手と巨人の女の子」。
この話は2つの元々アントワープにあった話をもとにして成り立っています。

 一つはアントワープのアンティゴン巨人伝説。
スキャルダ川の川辺に住む巨人が、行き交う船に通行料金を取り、皆が困りはてていたところ、ある勇気ある兵士がその巨人の手を切り取り、海に投げたところから、アントワープという地名ができたといわれています。
 そしてもうひとつは実話からです。
アメリカンドリームを求めて多くの人が開拓者として移民したとき、アントワープにあった船会社レッドスターラインを利用してアメリカに渡りました。その船がアントワープに戻るときは、大勢の移民者からたくさんの家族宛の手紙を積み込んで帰っていった実際のお話です。

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 ある巨人が川のそばに住み、川を通過する船に通行料を徴収していました。そしてその徴収したお金で、彼はアントワープという都市をつくっていきました。
 ところが、ある日、別の世界から征服者がやってきて、巨人を捕らえて彼の手を切り、彼の体も手も海底に沈めてしまいました。
 彼の切り取られた手は、巨人とは離れたところにありましたが、ある日ベルギーに戻ったレッドスターラインの船からこぼれ落ちた、家族の愛が詰まった手紙がたくさん入った一つのバッグをたぐり寄せました。

 やがて巨人の姪っ子は大好きなおじさんを捜しに、そして海底で目覚めた巨人も大好きな姪っ子を捜しに、海から川へと歩き、やがて彼は姪っ子と家族愛が詰まった手紙が入っている鞄を握りしめた彼自身の手を探し当てたというのが、このダイバーのストーリーです。
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 劇団は実際の手紙のコピーを手に入れて、それを観覧者に渡しているそうです。私が彼を見つけたときには既に両手があっったので、遅かったみたいですね。

ジョンルック クークルト、巨人を悪者にしないんです。しかも幸せも運んでるというのが、いかに彼が優しい人なのかがわかりますね。

 その巨人の体重は2.5トン、身長は9.5メートル。動きは手動、30人の動作によって動きます。
迫力でした!でかいだけじゃなくて、後ろにはバンドが控えていて演奏もしているんです!!
とにかくそこにいるだけで、見ているだけで、めちゃくちゃ楽しい!!!

とにかく凄い人で、カメラもほとんど動かせないような状態の中、必死で撮りました。
 夫から一言、凄い形相だったよと。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

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次回はどうやって動くかをお見せします。