雨月物語ハウスに行く途中、いつも気になる馬がいました。
大きな通りに面した広い庭にいつもぽつんと、鼻先を電柱につけて、じーっと行き交う車や人を眺めて立っているんです。
とても悲しそうで、時々車を止めて撫でようとすると、すーっと離れて行くんですが、でも気になって仕方がありませんでした。
 きっともう何年もたった1頭で、暑い日も寒い日も、なぜかいつも鼻先を冷たい電柱にくっつけて過ごしていたんだと思います。
 そのロンリーホースを見て、いつも馬を飼うなら絶対複数にすべきだなと思っていました。

$広告写真家のベルギーカントリーライフ-lonly1

ところがある日、じゃーん。

$広告写真家のベルギーカントリーライフ-lonly2

 もう、そのロンリーホースが全く違うんです。
馬に顔つきなんてあるのかわからないけれど、すっごく楽しそうなんですよ。いつも一緒で。
馬っていう共通点しかかない、全く違うもの同士なのにね。

$広告写真家のベルギーカントリーライフ-lonly3

 可笑しいのは、そのロンリーホースは相変わらず、鼻先を電柱にくっつけて、大きな通りに面してじっと立っているんですが、その隣にやっぱり小さいのが、電柱ではなくて背の低い柵にやっぱり鼻先をくっつけて並んで立っているんです、いっつも。

 なんとかもっといい写真を撮ろうとしたんですが、2頭ともじっとせずに寄ってくるし、後ろで通り過ぎる人が気を使って待ってくれてたりで、さっさと撮るのが私の一番苦手なところ。
結局ピンぼけしてる写真なんですけど、でもロンリーホースがとってもうれしそうなのがわかりますか??