ところで

4月に起きた例の「殺人ユッケ」食中毒事件ですが
金沢に本社を置く焼肉チェーン店に東京の卸業者から卸された牛肉が、なんと福島の畜産農家で肥育されたものであったことが報じられました。

マスコミは、腸管出血性大腸菌0111のことばかり強調して報道し、その牛肉が福島県産であることを隠すような報道をしていました。

食中毒も問題ですが、福島第一原発の水素爆発で大量被曝してしまった牛の肉が広い範囲に流通していることのほうが、どれほど重大なことなのかと思います。


福島県飯館村を始めとする、原発周辺の牛、豚は

全頭殺処分の決定が下される前に、大半が北海道など全国の畜産農家に移動させられました。

福島県の牛はすでに北海道に移動
【新ひだか】三石のパシフィック牧場に福島牛16頭到着 飼育困難農家から購入引き受け

福島県の牛は「北海道産」になったのです。

熊本県の農場が計画的避難地域の豚を15頭購入していた
宮崎県養豚関係で2件の受け入れを実施していた
福島県の豚は、熊本産になり、宮崎産になったのです。


こうして、他県の仮面をかぶった福島の牛肉と豚肉が出回っていくのです。



政府は、このとき原発周辺の住民の避難に際して何と言っていたか。

「置き去りにされたペットの犬、猫は放射能に汚染されている」。

人間より先に牛・豚の移動を優先し
ペットは放射能に被曝してしまっているので避難所には引き取れない。

政府によると犬、猫は放射能に汚染されるのに
牛・豚は大丈夫どころか食べても問題ないらしい。

政府はセシウム牛などで騒ぐ前に、全国に福島県の、原発にすぐそばで飼われていた牛・豚を全国にばらまいてしまっているのです。

それにしても、「殺人ユッケ」の肉が福島産の牛肉であったことを報じているニュース・ソースが、ことごとく削除されているのには少なからず驚きました。
この国で、政府による恐ろしいことが起こっています。

参照