昨日、元祖フォッシーダンサーのプライベートクラスを
通訳させて頂きました。
その中で色々な話が出て来た中で、とても印象に残った
お話をしたいと思います。
「ボブ・フォッシーと聞いて思い浮かぶ事って何かしら?」
と質問がありました。
人それぞれ答えはあると思いますが、
多分、『セクシーなダンス』という言葉が殆どだと思います。
でも彼のダンスは
Details(細かい部分にまで拘る事)だと言います。
でも今の世代のダンサーはそのようなイメージがありませんよね。
私もフォッシーを探求して行く前はそうでした。
約10年位前の『フォッシー』ミュージカルや再演の『シカゴ』が
私達の知っている身近なフォッシーですからね。
でもフォッシーと仕事をしていたダンサー達は
あの『フォッシー』ミュージカルは好きではないと言います。
何故なら、フォッシーのイメージをセクシーなカテゴリーだけで
まとめてしまっているからです。
フォッシーにはコメディ、モダンダンス、バレエ、タップそして
その時代に流行ったダンスや20年代のダンスからと
沢山の要素を含んだ作品を創っていたからです。
その成果が見られる作品は『ダンシン』なのですが、
残念ながら未だに再演という形が実っていません。
そして、もう一つ。
フォッシーは1つの作品に対して、多様な振り付けがあります。
例えば『ダンシン』にパーカッション3という作品があるのですが、
元は男性3人で作られた物が、ある時は女性2に男性1とか、
また、ある時は男性2に女性1など。。。
彼のその時のムードやダンサー個性に合わせて振りを変えたそうです。
ダンサーの個性とは、そのダンサーが良く足の上がる人だったら
足を上げる振りを増やしたりと、ダンサーの魅力を引き出す
振りをその場で作って変えること。
ダンサーにとっては変更は大変だけど、
自分の魅力を引き出してくれる振り付け家と
出会えるなんて何とありがたいことでしょうね

今回はこの2件のお話がとても印象に残りましたので
皆様とシェアーしたいと思います。
長々と読んで頂きありがとうございました
