今やゲームと言えば、手軽さやいつでも出来る便利さから携帯ゲーム機が主流になっているが、かつてアーケードゲーム以外で一世を風靡した家庭用ゲーム機とは、圧倒的に『ファミリーコンピュータ』であった。
以前もゲームウォッチという携帯ゲームがあり、Nintendoから発売されたドンキーコングは二画面という画期的なもので、その形は後年発売されることになる『Nintendo DS』を彷彿させる。
で、そのゲームウォッチが完全に普及しなかったのは、やはりアーケードゲームに比べクオリティが低く、子供向けであるにも関わらず、やや値段が高価であった。
そんな中1983年にNintendoから発売されたのが『ファミリーコンピュータ』だ。
先程の話と矛盾するが、値段は当時14800円と決して安くなく、親の決済なしでは購入は不可能な値段だった。
ではなぜ普及したのか?
それは、今までの子供一人用のゲームウォッチではなく、コントローラが2つあり、そもそも家庭のテレビに接続するというゲーム機であり、当時茶の間に一台しかテレビがないという家庭が多かったため、まさに『ファミリー』のためのゲーム機だったのだ。
その証拠に幅広い年齢層に遊んでもらえるよう、今まで子供用としては販売していなかった『ゴルフ』『麻雀』、そして最大の特徴である二人用のゲームの『ベースボール』『テニス』そして『マリオブラザーズ』が発売され、あっという間に人気を博し、その価格にも関わらず、一気に品薄となった。
昔はマンガやテレビアニメ、果てはドリフやひょうきん族といった娯楽を『有害』と決めつけた親たちとの接点となる、まさに画期的な発明だったと今で思う。
今自分が親の立場になり、子供達が個々に3DSを持って、外で遊んでいるのを見ると、やや寂しくも感じるが、『一度やってみようか』と『妖怪ウォッチ』をやると、悲しいかな面白く、子供達との話も弾む。
『ゲームばっかりやって頭も目も悪くなるよ!』と親に言われて育ったが、ある意味『ファミリーコンピュータ』に育ててもらった私は、ゲームを通して色んなことを知り、今や子供とのコミュニケーションツールとしているのは、悪くないのではないかと感じる今日この頃。