※ホワイトのエピソードが多いので514話までにわかったことをまとめます
※細かい時系列がわからないところは「たぶんここらへんだろうな」と思うところに適当に挟んであるので、違うところがあるかもしれません
【登場人物】
<アリエ家>
アリエ・ホーン・・・・アリエ家家主
ホアキン・・・好戦的 ホワイトのしたことは全てホアキンの意図である
ヴィンセンテ・・・・天才 攻めより守りに徹するタイプ
エナ・・・・体が弱く剣術はできないが、その代わりに呪術を習得した
ダビド
アルベルダ
アリエ家は、剣術に長け白い髪が特徴で、十家門のうちもっとも強い家門のひとつであり、十家門のなかでも特に強い自負心を持つ
【幼少期】
ホアキンは幼い頃、自分のいる浮遊船に父が来た時にその元へ駆けつけ、自分はいつか父を越える剣士になるのが夢だと語った
それを聞いたアリエ・ホーンはホアキンを自分の階の家門の祭壇へと連れて行く
この階ではアリエ・ホーンのために建物を築き、アリエ・ホーンのために歌を歌う
もし、ホアキンがこの剣の一部となりたいなら、父のもとで成長し犠牲となるが良い
しかし、それでも父を越えたいのであれば、ここから出て行き、悪魔となって戻ってくるよう父は言った
父はホアキンの中には悪魔の種が見えると言った
湿った暗い悪の巣がホアキンの力を守る安楽の地となるだろう
そこで父に対する怒りを糧に、賎民の魂を食らいつくし、力をつけ、そうしてもなお父には辿り着けず燃え尽きることが運命かもしれない
しかし、自分を騙しながら生きるのではなく、いつかすべてが壊れるその瞬間まで殺人の歓喜と快楽に身を委ねろ ホアキンは生まれつきそういう剣なのだと父は言った
【少年期】
※ホアキンがホワイトとなるにあたり、「地獄列車」で語られた設定と、その後「巣の戦い」で語られている設定は微妙に違ってきているようです。今後、新たに判明する部分もあるかもしれませんが、とりあえず現状でわかっていることをまとめておきます。
<「地獄列車」設定>
ホアキンが悪魔と契約した→それは兄弟を取り込み力を得るものだったため、ホアキンは兄弟を騙して呪術を発動「ホワイト」となる→その代償として魂を食らう怪物となった
(※ヴィセンテはもともとお互いの魂を食らって一つになる「食魂の呪術」に同意してひとつになったけど、ホアキンが契約した悪魔の存在は知らなかったため、自分が中心になれると思っていた。しかし、地獄列車では結局、悪魔と契約しているホアキンが中心であるという事実をどうすることもできずに吸収されてしまった。)
<「巣の戦い」設定>
ホアキンが悪魔と契約した→魂を食らう悪魔が体の一部となったため、魂を食らって力を得るようになる→その後、志を同じくする兄弟たちを取り込む呪術を使い、悪魔を利用して「ホワイト」となる
(※ヴィセンテはホアキンの契約した悪魔のことを知っており、それも把握したうえで呪術を利用したことになっている??)
<「地獄列車」のときに語られた状況>
アリエ家の子供たちは、どれだけ必死に訓練を重ねても、父のように光る剣にはなれず、父も一度も振り向いてはくれなかった
そこで、同じ考えを持つ家門の子供たち5人(ホアキン、ヴィセンテ、エナ、ダビド、アルベルダ)が集まり、より輝くひとつの剣になって父を越えるため、悪魔と手を組みひとつになった
古代の悪魔が残した、お互いの魂を食らって一つになる「食魂の呪術」をホアキンが見つけ、兄弟たちと研究し、禁忌を侵して一つになることに成功した
彼らの目的は、スレイヤーとなり、父の首を斬って、父に振り向いてもらうことであった
しかし、実は呪術書は偶然見つけたのではなく、ホアキンが直接古代悪魔から授かったものであった
その悪魔は近寄るとひどい腐臭が漂い、全身が硫黄の火に燃えて溶けてしまったかのような一目でわかるほど不吉な存在だった
そいつは眠っていたホアキンの横に忽然と現れ、兄弟を騙して生贄にすれば巨大な力を手に入れられる そして「一緒に」ファグに入って神になろうと言った
目が覚めると、ホアキンの前にはこの呪術書が置かれており、ホアキンは悪魔と契約した
この呪術は兄弟たちを犠牲にしてホアキンをスレイヤーにする呪術であった
他の兄弟の全員の力を自分のものにし、ホアキンは完全なる剣となり、「ホワイト」となった
ホワイトは起きている代わりに魂を食らうことでしか生きられない怪物となり、他の兄弟たちはずっと眠っている状態であった
<「巣の戦い」のときに語られた状況>
(※ホアキンが悪魔と契約し他者の霊魂を吸収するようになっていますが、まだ他の兄弟を取り込んでいないという時期が存在します)
ホアキンがはじめて他者の霊魂を吸収した日、極度の混乱に陥った
力は欲しいが他者の霊魂を吸収することは果たして正しいのか、自分の中にいる他者の力とどう向き合うべきか・・・・
ホアキンはアリエ家の修練団に選ばれていたが、父に認めてもらえないという思いがおさまらなかった
家主は変わらない 家主にとって皆ただの通りすがりのとるに足らない存在である そう言った剣の師匠を、ホアキンは殺してしまった
自分はこんなにも父親の心を叩き、父に認めてもらいたいと渇望しているのに、父親はなにも変わらず、一度も揺らいではくれない
ホアキンは涙を流しながら父を憎いと思い、自分の手についた洗っても落ちないこの血は、父が染めたものに違いないと思った
ホアキンは古代悪魔と契約した後、どこに向かっているのかわからないほど暗い夜を過ごしつづけた
そして、疲れた体でかろうじて帰り路を見つけ、その道でアリエの剣と遭遇した
アリエの剣はいつもと変わらず静かであったが、その剣にぶつかり割れながら押し寄せる神之水の波は憤っていた その波は言った
哀れな剣の子よ お前はこの剣に手を伸ばしたが、その焦りがお前を剣から遠ざけた
お前は世界に罪を作った それゆえにお前は生涯、飢えを感じ、満たされないもどかしさに苛まれながら生きていくだろう――
ホアキンは罪人になることなどたいしたことではないと思っていた
父を越えられないという飢えは、生まれた時からの呪いだった
ただ、そう言い放ったのが剣ではなく、剣にぶつかる神之水の波であったことが、ホアキンにとってはせつないことだった
ホアキンはいくら霊魂を吸収しても欲が満たされない状態となっていた
ホアキンは偶然出会ったヴィセンテと、アリエの剣を一緒に眺めた
人を切っても血に染まらないその剣はアリエ家の全剣士の目標だった
ホアキンは力に飢えていた 力をつければ強くなるが、飢えも同じだけ強くなる そして、それと同時に恐怖も強くなる
父の強さはこんなものではなく、自分のように貪欲に身につけたものではないような気がする
だからこのまま自分が強くなったところで、父のような強さには永遠に届かない気がする
剣にぶつかる波に非難されているようで逃げ出したくなる
ヴィセンテはホアキンのその思いを聞き、自分も同じ苦しみを感じているのだと告げた
そして呪術を使ってもっと大きな力を手に入れようとホアキンに呼びかけたのだった
人間の霊魂を食らう体の中の化け物を育てたのはホアキンだった
しかし、その化け物を利用する呪術を身につけたのは、ホアキンだけではなかった
もしかするとヴィセンテのほうが早かったのかもしれない
力に飢えていたホアキンはその後も力を吸収し続け、吸収するほど激しさを増した混乱は、ある地点を境に突如消えた
そして、自分が生まれながらにして堕落した捕食者であることに気づいた
それは手を血で染め堕落しなければ至ることのできない境地だった
【伝説のスレイヤー期】
ホアキンはホワイトとなって塔を登り、ランカーになり、ファグの神であるスレイヤーの1人として君臨した
11人のスレイヤーの中の1人「10番目の権座」ホワイト
人の命を弄ぶ極悪無道なスレイヤーとして悪名が高かった
全盛期のホワイトは目に印をつけていた
それはかつて剣の師匠を殺したときの返り血を模したものだった
ホワイトの崇拝者たちはその模様を真似し、それは異端者の印として大流行した
その模様は現在でも由来を知らずに使う若者がいるほど有名なものとなっている
ホワイトは自分が強くなるために生け贄が必要だったので、計画を立てた
ホワイトは長い年月をかけ二つの国を作り、その国が絶えず戦争を繰り返すよう仕組んだ
ホワイトは戦争が静まって平和の兆しが見え始めると、戦いが起きるよう画策し、煽った
こうして約10億人の人間が死に、ホワイトはその絶望と苦しみと憤りに満ちた魂を味わった
この二つの国はホワイトの強力な呪術がかけられたホワイトの畑であり、すべては魂を食らうための計画だった
しかし、ホワイトは同じ家門であるアリエ家のザハードの姫に討伐され、力を失い、スレイヤーの座から引きずり降ろされた
【封印】
約600年前
ザハードの姫によって力が弱まってしまったホアキンは地獄列車に乗り込んだ
地獄列車は長い時間の中で数多くの命が尽き、その魂が集まった場所である
死者の魂を食らい力をつけるホアキンにとっては巨大な養殖場のような場所だった
ホアキンはその魂の力を吸収し、スレイヤーだったころの自分に戻ろうと考えた
ホアキンは列車に乗り込んだときに、犠牲になった数十億という生贄の恨みをコントロールしきれず体を維持するのが困難になっため、呪術陣で肉体を再び5つに分離させた
ホアキンの兄弟たちはその時になって、やっと自分達の意識が消えていたことに気づいた
そして、バラバラになったことで、力も失ってしまった
ホアキン自身も気づいていなかったが、ザハードの姫に負けて制御が弱まった隙に、兄弟の一人(アルベルダ)と犠牲になった数十億という生贄の怨恨は融合し、新たな「分身」となっていた
ホアキンは4人の分身を列車に残して列車から抜け出し、改めて復活を狙う計画を立てていた そして戻って来た時には呪術が完成し、昔の力を取り戻せるはずだった
しかし、呪術陣にひとつでも余計な魂が混ざってしまえば呪術は失敗に終わり、自分たちは永遠に列車に封印されることになる
そのため、(おそらく列車に自分以外ひとりもいなくなるよう&自分が魂を得るため?)列車に残っている選別者に殺し合いをさせた
その選別者のなかに、何度も地獄列車をトライしているボーロ、サッチ、ダニエル、アッカー、ローエンのチームがいた
一緒に乗り合わせたポロ・ポーがホアキンの部屋から呪術書を見つけてきたことにより、メンバーたちはホアキンの企みを知る
そして、誰かが命がけでホアキンを呪術陣に引きずり込めば、ホアキンを永遠に封印できるということを知る
ホアキンの企んだ殺し合いにチームのメンバーを巻き込んでしまったと感じていたローエンは己の命を犠牲にすると名乗り出る
サッチの知識を生かした呪術陣と、ローエンの犠牲によって、ホアキンは封印された
そして、ホアキンの封印とともに、ボーロ、サッチ、アッカー、ダニエルの4人は列車を棄権した
(※のちにサッチ&ボーロは地獄列車をクリアした者が入れるという「隠された階」に行っていたことが判明しているので、地獄列車の周回プレイをしていたということになるのでしょうかね?)
他の仲間たちは、ローエンを犠牲にした自分たちの卑怯さを深く悔いることとなり、その後、塔をのぼらずに、それぞれが地獄列車に関わり続けていた
200年以上前
ローエンを愛していたダニエルはローエンを蘇らせる方法を探して列車に乗った
しかし、道を失い、何もかもが終わったと思って倒れたその時、目の前にホアキンが現れた
ダニエルはホアキンを完全体にして列車からの脱出を手伝うので、その代りにその力でローエンを蘇らせてもらう約束をした
ダニエルは、ホアキンの従者になるという証を体に刻み、魂を欲する存在となった
【目覚め】
列車に封印されたホワイトの行方は不明となり、死んだとされていた
しかし、ダニエルがファグへ地獄列車にホワイトがいることを知らせ、ホワイトが復活を望んでいるという伝言を伝えた
ダニエルはラヘル達ファグのメンバーを引き連れ、ホアキンを復活させるために地獄列車へ乗り込んだ
ホアキンが管理者と交わした契約が有効なのは列車の中だけであり、完全体になるまでは列車から離れられない そして、兄弟全員の魂を食らえば、力を完全に取り戻す
まず、ファグのメンバーはホアキンを目覚めさせた
そして地獄列車内に散らばった他の兄弟たちを探して歩いた
エナはホアキンの味方となる
しかし、ヴィセンテはファグと対立する王野と出会う
ヴィセンテはホアキンと組んだのは間違いだったと考えていた
ホアキンは数えきれない人の魂を食らいその力を奪い取ったが、強くなるためになにもかもを手放すことはできない ヴィセンテは今度は自分が中心になりホアキンを止めようと考える
そして、ダビドも今後は1人で生きることを選びたいと考えており、ヴィセンテ側についた
ヴィセンテの持っている呪術書でホアキンを食えば、他の兄弟たちは自由になるはずだった
しかし、ここでホアキンは兄弟たちに嘘をついていたことを明かす
古代悪魔と契約したのはホアキンであるため「中心」は決まっている
古代悪魔は今もホアキンの体の中で「ホワイト」の復活を心待ちにしながら眠っている
そうして結局、ホアキンはエナ、ヴィセンテ、ダビドを吸収してしまった
残されたのは、アルベルダと犠牲になった数十億という生贄の怨恨が融合した別人物「最後の分身」だけとなった
最後の分身はホアキンの意図しない形でできた存在であり、ランカーレベルの凄まじいパワーを持っていた
完全体になるためには必ず必要となる人物であったが、最後の分身は夜の味方につく
そして、夜に剣を刺すことで、ホワイトが集めて来た数十億の魂の力を夜に授けた
普通ならこんな力を一度に取り込めば凄まじい衝撃でショック死してもおかしくないのだが、夜はその魂を受け取り、凄まじい力を手に入れた
それは夜の内面にある光の球がその魂たちを吸収するからこそ為せるものであった
犠牲となったローエンは「最後の分身」のなかにおり、すでにひとつになってしまっていたため、生き返る可能性はゼロだとわかった
列車には魂を吸収するための呪術が仕掛けてあった
ホアキンが「最後の分身」を吸収し、完全体になって呪術が発動すれば列車内にいるすべての生命体はホアキンが吸収し、列車内の全生命体が死ぬことになる
そのため、夜の味方となった最後の分身はホアキンを避け、夜チームと行動することになった
一方、兄弟3人を吸収したホアキンはファグのメンバーと行動する
【39階】
夜たちがネームハント駅に降りている頃、別行動を選んだ王野たちチームラーメン丸は、カサノを捕獲するためにファグチームと接触する
その過程でマナをかばってプリンスがホアキンに食べられ、王野をかばったアークラプターがラヘルによって殺された(※ホワイトはアークラプターの魂も食べたと言っているけど、真実なのかハッタリなのかは不明)
【死の階】
死の階は管理人との契約も呪縛も無効化されるため、ホアキンも地獄列車から出ることが可能であった
ここでカラカがファグチームと合流し、ホアキンと対面する
カラカはホアキンと組んで、ホアキンの力を取り戻そうと考えた
ホアキンの力の源は「魂」であり、分身がなくても魂の力があれば呪縛を解くことはできる
ホアキンの不安定な封印はサッチの書いた呪術陣にローエンが命を懸けておこなったものであるが、それは選別者が真似た呪術であり、全盛期のホワイトだったら解くことができる
死の階にはそこで暮らす者たちの魂を隠した「魂の部屋」が存在する
そこにある魂の数は少なく見積もっても数千万 そこにはランカー級の魂も含まれている
その魂をホアキンが手に入れれば、ホワイトとして復活することができる
カラカとホアキンは「魂の部屋」へと赴く
しかし魂の部屋の魂は強力な呪術で縛られていた
その強力な呪術を力ずくで解くのは不可能だと考えたホアキンは、その呪術を維持したまま自分の呪術を重ねがけして魂の力を得る
魂を吸収し満たされたホアキンはカラカとともに逃げ、死の階から脱出しようとする
ホアキンはカラカの慎重さは他のスレイヤーとは違うようだから良い関係が築けそうだと機嫌を良くし、カラカから見るホアキンは魂を吸収すると感情のコントロールが効くように感じていた
しかし、カラカとホアキンの企みは、ポー・ビダー・グストアンによって妨げられてしまう
魂の部屋に縛られている霊魂は不死身の体と引き換えに絶対に死の階から出られない呪いがかけてあり、ホアキンはその呪いが解けないまま魂の力を吸収してしまっていた
グストアンはたかだか「あの程度」の力と引き換えにここから出られなくなるとは哀れな虫だと見下す
あの剣(アリエ家主アリエ・ホーン)は決して届かない場所にあるのに、父親に対する劣等感に溺れ、永遠に抜け出すことのできない苦しみに自分を縛り付けてしまった
ホアキンはグストアンの呪いを斬り裂こうとするが、やがて力尽きて倒れる
ホアキンにはグストアンが果てしなく遠くにいるように見えた
グストアンはそれを見て哀れな姿だと言い、他人のものをかすめとり力をつけようとした自分自身を恨むよう言って、ホアキンの中に入った死の階の住人の魂を取り出してしまった
【最後の分身の吸収】
その後、地獄列車に戻ったホアキンはファグチームとともに隠された階に行き、戻ってくる
隠された階では夜の存在がザハードに見つかり、ザハードの腕輪をグストアンが奪い、隠された階は削除されるという出来事が立て続けに起こった
そのなにかしらが作用し、夜たちが隠された階から帰ってくると、地獄列車の法則が次々と消えてめちゃくちゃな状態になっていた
そのため、「ホアキンが完全体になった時に列車内にいる魂は全て吸収される」という呪術も解除された
地獄列車の法則が消え道が読めるようになったファリョンは、これから来るべき未来に向けホアキンと接触する
ファリョンは最後の分身を吸収し力を取り戻す手筈を整える代わりに、終着駅の戦いで味方になって戦うよう依頼をし、ホアキンはそれを承諾した
最後の分身も夜を助けたいという気持があったため、条件付きでそれを受け入れる
ホアキンは最後の分身を吸収し、ホワイトとして復活した
【終着駅の戦い】
ホワイトは最後の分身を吸収したが、最後の分身自体はホワイトに話しかけられる状態となって存在するようになる
復活したホワイトは地獄列車から外に出てザハード軍を相手に戦った
しかし、完全復活には程遠く、力を取り戻すためにはまだまだ時間がかかりそうな状態だった
一度の攻撃であっという間に力が抜けてしまうため、やがて力を消耗して気を失ってしまう
一旦はザハード軍に捕まってしまうが、エヴァンの暗躍でふたたび戦場へと復帰
悪魔の手は借りたくないと反発する夜を尻目に、最後の分身&ファリョンの約束を律儀に守り、スレイヤーのプライドをかけて夜を守ると宣言し、ザハード軍と戦った
そして、夜たちと共にザハード軍から逃げることに成功する
【終着駅の戦い後】
ホワイトはその後、避難先となったマドラコの浮遊艦内で一番上等な部屋を望み、貴賓室で過ごしていた
ヤマのケージで行われた牙取りには関わっていなかったが、マドラコの人質となっていたルイがホワイトの部屋に逃げ込んだため、ホワイトは最後の分身の了承を得たうえでルイを追いかけていたマドラコの部下(ランカー)2人を倒し、その魂を食べた
それでも足りないと感じたホワイトは浮遊艦を壊して外へ出て、ユハンと共にマドラコ&赤髪の魔女ソーと戦い、最終的にマドラコを捕縛し、夜チームに貢献する
(※この流れだけ見ると、ホワイト、いい部屋を与えてくれたマドラコの恩に仇で返していて笑うw)
【平和と共存の城壁】
その後、夜たちが平和と共存の城壁へと赴く際、エヴァンケルはホワイトをチームの仲間として組み入れる
選別者のチームにランカーが入ると目立ってしまうが、完全復活を果たしていないホワイトは選別者扱いとなっており、それでいて戦力になる
エヴァンケルはホワイトの高飛車な態度をただの中二病のように受け取っており、ホワイトは夜のことを心底嫌っているが、ホワイトのなかには最後の分身がいるため夜を殺すことはできないだろうと判断された
ホワイトは、一時はスレイヤーの座に座っていた身としてファグの育てる夜という怪物がどのように育つのか見てみたいという気持ちがあったため、その計画に協力的な姿勢を見せる
ホワイトは同じチームの仲間となったハツの素振りを見て、それでは千年経っても強くはなれないと言い放つ 自分が見せた一度の振りの10分の1でもものにできればハツは強くなる 優れた剣である「東海」を運良く手に入れているのに無能な剣士を見ていると腹が立つ
そして、ホワイトにとっては、恐ろしいほどの才能と武器に恵まれながら使い方がわからずくすぶっている夜も見ていて不愉快だった
ホワイトから見ても夜の成長は大したものだが、まだカラバンには遠く及ばない
ホワイトは一瞬でその差を縮める方法として、ホワイトが集めた魂の力を使うことを提案する
夜がその力に頼りたくない気持ちはわかるが、夜にはその魂を動かす資格も才能も、その力に堪える「器」もあり、その力を具現化する「方法」も見つけた
すでに火を灯す準備はできており、ホワイトなら火を灯す方法を教えてやれる そして、その力に火が灯ったとき何が起こるか誰にもわからない
夜がその火を灯すところを見てみたいホワイトは、その気になったらいつでも言うようにと呼びかけた
ホワイトはハツに対して剣は殺人のための道具だと主張した
剣術を学ぶことは殺人を学ぶことであり、礼儀だのなんだのとこじつけても結局その果てに殺人が存在する
人殺しになるのが怖ければこちらに来てはならない、自分自身が何者かもわからない下等な剣士になるだけだとホワイトは言い捨てる
ハツはその言葉に沈黙し、カラバンと戦うホワイトの剣さばきを学ぼうとする
この時点のホワイトは、片腕を封印されているカラバンにも敵わなかった
まだ力を取り戻せていないホワイトは封印されていた桃園と共闘してカラバンを倒し、カラバンの魂を得ようと考える
しかし、復活した桃園がカラバン側についてしまったため、結局、夜たちとともにカラバンから逃げ出すこととなる
【巣の戦い1つ目の防壁】
巣の戦い1つ目の防壁にて、クンはザハード軍が兵力消耗戦を選択することを見越し、鮎の力とホワイトの呪術を連動させ、戦場の霊魂をかき集めてホワイトに食わせることでホワイトを復活させる作戦を立てた
クンはホワイトが力を取り戻した際にコントロールできなくなることを恐れていなかった
この戦場はそんなに甘くないし、ホワイトの身体のなかには「最後の分身」という味方もいる いざとなれば本家のお偉いさんのコネを利用して対処しようと考えていた
勝つためならなんでも利用するつもりでいたクンは夜に内緒でこの計画を進め、ホワイトはもしこの計画が成功し力を取り戻せたら夜の代わりにカラバンを倒すと約束した
ホワイトは多数の戦死者の魂とともに、クンの作戦によってロー・ポー・ビア家の風鳥&支派長ドココの魂を吸収することに成功する
これによってホワイトはほぼ完全な状態で復活を遂げた
しかし、ホワイトはまだ物足りないと考えていた
ホワイトはその場所に集まった者のなかでは夜の魂が一番美味しそうだと考えていた
ホワイトは約束通りカラバンと戦い、夜との戦いで亀裂の入っていたカラバンの右腕を喪失させ、カラバンは爆発の力で自身の右腕を再生させて戦うようになる
ホワイトは夜に魂の使い方を教えるかのように、魂の燃やす姿を見せつけた
ザハード第4軍団旗艦の爆発が迫る中、夜はそのホワイトの方法を見習って自身のなかにある霊魂の力を開放させ、仲間を救う弓矢を生み出した
ホワイトは全盛期よりも霊魂の力の維持力が劣っているものの、ザハード軍の旗艦自爆により犠牲になった霊魂をさらに吸収することで絶好調を保つことができた
ただ、旗艦自爆で呆然として隙だらけのカラバンに対しては自分の名誉のためもあり、とどめを刺すことはしなかった
【巣の戦い2つ目の防壁】
2つ目の防壁のゲームがはじまると、ホワイトは夜の力を引き出したうえで夜の霊魂を食べたいと考えだし、非選別者の霊魂がどんな味がするのかと心を躍らせはじめる
ホワイトはザハード第4軍団新師団長ヨラヨ、味方のナミを殺して夜のもとへと飛び、夜と戦おうと試みる
ホワイトに勝てる見込みのなさそうな夜はホワイトから逃げる選択肢をとった
しかしホワイトは夜に異常な執着を抱く それはまるで「劣等感」を持っているようだった
ホワイトにとって、夜は恨めしい存在だった
まるで自分の父アリエ・ホーンのようにまったく変わらない姿で自分を刺激する
夜の存在のせいで、ホワイトは夜に苛立ち憎まざるを得ない
ホワイトは、夜が自分と同族であることを願った
夜が巨大な力に酔いしれ、不徳な王冠を被る姿が見たい
ホワイトは夜が強大な力を手にし、堕落する姿が見たかった
ホワイトは夜に対して、自分の中のすべての霊魂が自分に盲従するよう命じるようにとしつこく迫った
どうしても夜を堕落の道へと落としたいホワイトは、地獄列車でアークラプラーとプリンスの魂を食べたのだと暴露し、夜を挑発する
夜はそれを聞き、堕落の道に落ちてでもホワイトと戦う決心を決めた
夜はホワイトと戦闘になるが一度は倒れてしまう
しかし、夜の味方となりつつある第4軍団師団長アリアの魂をホワイトが食べようと手をかけたことで、夜に変化が訪れる
夜はホワイトがアリアの霊魂を吸収するほんの一瞬の隙に、アリアの肉体を縫合し、その肉体に霊魂を戻すという奇跡のような技を成し遂げた
そうして立ち上がった夜は黒いオーブを背後に背負い、そこから溢れ出る黒い神之水は果てしなく、ホワイトを圧倒させた
夜の内部の奥底にある「より大きな力」が覚醒し、ホワイトから受け継いだ霊魂はそこから逃げようとするほどであった
やがて夜とホワイトは剣を介して力の奪い合いとなる
そこへクンの鮎の力が加わり、さらにラークのヤリが命中する
さらにホワイトが夜を狙い出してからずっと沈黙を保っていた最後の分身が現れ、ホワイトに剣を手離すよう促した
こうしてホワイトは力の奪い合いに負け、その力を吸収されて力を失った
力を失った「ホアキン」は内面へと隠れてしまった
そして代わりに現れたのが「ヴィセンテ」だった
ヴィセンテは夜に負けたホアキンが精神的に弱まった隙に出て来たものであった
ヴィセンテは今までの状況も把握していた
※個人的な見解としては、「ヤリが命中したらその人はフィールドから出される」っていうゲームルールも用意してあったのにそれもなかったことにされているので、本来はそれでホワイトをフィールドから出して終わらせる予定だったと思うんだけど、途中で作者の気が変わり突如ホワイトの中からヴィセンテを出そうと思いついてしまい、設定を変えて来た・・・・に1票です!!