ついに手に入れたもの

8か月前

私は彼を手に入れました

これからもよろしくね


恋ことと(←本名を書いてあった)さんへ

今日は態態新宿までご足労いただき

ありがとうございました。

雲やら空の不安定な天気では御座いましたが、

駅ナカで過ごせたので天候に左右されず

良かったですね。

ありがとうございました。

ところで、妙な事を伝えたく成りまして、

メールを打っております。

気持ち悪い人間だと思ったら隠さず

そうおっしゃって下さい。

〇〇より


鈍色の空

新宿駅前

時間よりいつも5分以上早い

あなたは今日も早く到着して

空を見上げて

腕時計に目を落とし

ホッとした顔をして

私を待っている

Neumann側から観ていた私は

信号を待ちながら

少しおかしな思考を

始めてしまっていた

君を友達以上のものにしたいと

ものにしたいと

別に身体を求めたいというのとは

かなりかけ離れた胸懐けれど

君の心に飛び込みたくなってしまった


君は溢れる笑顔で

手を振ってくれた

懐かしい人に会ったような

安堵すら感じる

訳が分からないだろうけれど


信じ合える物が

分かり合える物が

共通点なんて格好良いもの

殆ど無くて

まだ何も無い私たちだけれど


こうして約半年友達をして

ズタズタに砕かれた心の傷を

痛みを舐め合って居るときは

頭の何処かで

まやかしの

愛を語り合う

恋人同士に思えたんだと思う

脳下垂体が少々暴走していたのかも知れない


君がどんな女性なのか

どんな器なのかも

まだまだ分からないし

知らないけれど

知らないからこそ

ズタズタに砕かれた心の傷を

君に見せられている気がする

思春期にただ女の子とマックに行く

そんな事でドキドキ出来た

あの時に凄く似ているんだ


今日、横断歩道の向こうに居るとき

君に近づいていく一歩毎に

大切にしたい、

あなたの神髄を見つめたい

突然、深いところで

君に対して特別な感情が

溢れ出してきてしまった


大切にしたい

全て奪いたい

相対する感情が

湧いてきているのも事実

隠すつもりも無い


今日も 平常より饒舌な私に

ずっと思考を巡らせながら

聞いてくれているのが分かる表情


あなたの底知れぬ度量を感じたよ

大きな器を感じ取ってしまったかもしれない

君になら僕の心の自分自身でも

扱いきれない部分を君に預けても

ずっと円く寄り添ってくれるかもと

微かな期待している


とは言え、一方で

繊細な部分の己が言うんだ

彼女に負担をかけるな!と。

そこがブレーキで今日まで来てる

これが理性という冷や水なのかも知れない


あなたは私に理性とは何かを

気付かせてくれた存在だな

こんなの初めで

少し戸惑ってしまってるよ


そんなステキなあなたなのに

堂に入っていると言う落ち着いた態度

百戦錬磨の武勇伝と一緒に

頬を流れる素直な暖かいダイヤモンド

キラキラとしてて

思わず

返事をすることも忘れて

映画のワンシーンのように

観てしまってた

色々な言葉は全て消えて

綺麗だとただ単純に思ってしまった

そして、その全てを飲み干したいと

変態だね

でもね、そう思ったんだ


あなたはひどく恥じていたけれど

私はあなたの魅力が何段もあがったよ

ますます引き込まれている

 

正直なところ止められない

状態まで来てる

でもねあなたの

気持ちが一番大切

聞かせて欲しい


こんな私を受け入れてはくれませんか

お友達から、いや、お友達のまま、

贅沢は言いません

好きになれとか

愛して欲しいなんて

思っては居ると思うけれど

まだ思ってないことにします

理性的に居ると言った手前

変なことはしません。

私の我が儘を聞いてくれませんか?


同じ事をまどろっこしく書いて

申し訳ないな。

どうしても伝えたくてね。

まっ、許して下さいな。


私は今、 もし神様がいるので在れば

あなたとこうして話してたり

気持ちを伝えるメールが出来ることを

跪き感謝申し上げたいよ。


それでは返信待ってます

このメールが画竜点睛に成ることを願って

2024年2月11日

〇〇〇〇