連休前夜のルーティン


たまったお洗濯を一気に回す

たまったドラマを2倍速で観る

たまったノートを整理する

シーツを替える


明日スーパーで買う物をメモする


高めの死海の塩の入浴剤を使って

ゆっくりお風呂に入る

顔パックする


私以外の所に帰る

彼のことを思い出して

少し吐き気を感じる

悔しいとはちょっと違う

辛いとも違う…憎しみ?を込めて

彼の居ない世界を望む


そして、そんなクズを愛してしまった

私自身の馬鹿加減に絶望して彼以上に

クズである自分自身を呪う


これが週末の私のルーティン


そんなクズな私の連休前の夜は…


最近は

単菅映画のレイトショーを観る

現実を受け入れたくなくて…


連休前の夜は彼がよく呼び出すから

その時間をせめてもの償いとでも

考えているのか…。

連休前はご家族に言い訳しやすいのか?

理由は聞いたこと無いがそんなとこだろう


そして逢ってしまえば

クズはクズらしく絶頂を味わってしまう

そのあとの辛さを知っているのは

私だけかも…

彼は待っているご家族が居るんだから


躯の芯がかなり火照って

ちょっとした浮遊感みたいなのを

味わいながら、やるせなさを抱えて

どす黒い夜道を歩くことになるのは

私だけ…孤独の極みとはこれだと

楽園から一気に奈落に落とされたような

失望と喪失感にさいなまれる時間

過ごしたくなくった


単館映画に行けば

スマホの電源はOFFに出来るし

電源を落としていた立派な理由にもなる


そしてその空間は

映画好きの人が集まっているので

シネコンのような煌びやかさがなくて

他人に目配せするような気配すら無く

映画に没入できる


単館映画の内容は得てして人間のダークさや

人の生き様を映し出すようなものが多く

自分のクズ振りを丸裸にするようで

傷口に塩を塗るようで

最高に孤高の時間を過ごせる

随分と映画好きになってしまった

 

こんなに私を映画好きにさせたクズ

クズを愛してしまった私は


往生際の悪いクズだ

別れられるかというと別れられない

そして都合のいい筈の女なのに

こうして其れに抗おうとするクズだ


これが連休前の私のルーティン


彼への独占欲と

自分の不甲斐なさと

他人(奥様)への痛みを考えない 

クズ中のクズのルーティン