義眼を入れるには | 希望の光 ~両目視覚障害・口唇口蓋裂の息子との前進記録~

希望の光 ~両目視覚障害・口唇口蓋裂の息子との前進記録~

2019年2月に第一子を出産!
子供の両目に障がいがあり、想像していたような育児にはなりませんでしが、子供のために格闘した日々の一部が、誰かのお役にたてばという気持ちで、綴っていきます♪

息子が生後3ヶ月を過ぎた頃、

息子と私は都内のJ大学病院で口唇裂の手術を受け入院していましたが、

口唇裂の手術が終わったタイミングで、そろそろ、開かない小眼球症の

右目をどうするか眼科医と話さなければと思っていました。

ちょうど、入院中に小児眼科担当の先生と両目についての詳しい説明を

受けるアポをとっていたので、その際に相談しましたが、残念なことに、

こちらの病院では、小眼球症の患者をほとんど扱っていないということで、

義眼について調べておきますという話で終わってしまいました。。

 

その後、小眼球の子供の場合、なるべく早く(可能であれば生後6ヶ月以内)

義眼を入れる準備をした方が良いということで、J病院がいつも使っている

某義眼屋さんを紹介して頂きました。

しかし、あとは全て義眼屋さんに任せてくださいという言葉しかなく、

とても不安だったため、何度かお願いして、成育医療センターの眼科を紹介

してもらい、義眼についてアドバイスを頂けるようになんとか手配しました。

(ちなみに、この成育医療センターは、紹介状がないと基本は受け付けてもらえず、

書いてもらったとしても、3ヶ月後の予約になるくらいの病院です、、、ただ、

それでは息子の目への対応が遅すぎるため、J病院に医師経由で医療連携を依頼し、

やっと取れた予約が2週間後という状況でした。)

 

そして、そこで紹介して頂いた義眼屋に6月上旬から行き出したのですが、

義眼を入れるには、まず義眼を入れるための広さを目の中に確保する必要がある

ということで、小さな拡張器を入れることから始めました。

成育医療センターの医師からも、眼窩(眼球が入っている穴)を大きくするのに、

この子の場合、半年程度かかると言われていたので、拡張器から始めるんだなぁ~

とは思っていましたが、実際に、それを目にして、いざ子供の目に入れるとなると、

もう、胸が張り裂けそうで、まだ、両目の障がいのことを心に引きづったまま

頑張ってきていた私には、耐えられず、小さな涙だけが、無言の私の両目から

したたり落ちてしまいました。

 

もう半年前の出来事ですが、これが息子の義眼の始まりとなりました。

うちの息子の場合、右目の眼球は、肉眼で見ることもできないほど小さいため、

振り返ってみても、あのタイミングで義眼を入れる選択をして良かったと思って

いますが、この病気は、お子さんによって眼球の大きさや見え方の症状(全く

見えないから、やや見えるという場合も)が全く違うため、どうしていくかは、

医者と必ず相談した方がいいと思います。

但し、医者の見解はあくまでも、現時点の医療技術をベースとした、西洋医学的

所見になるので、最後は、母親としての自分の直感を信じた方が後で後悔が無い

と思います。

これについては、別の機会にと思っていますが、とにかく、医者が無理だと言っても

「諦めない」

これが基本です。

諦めなければ、必ず道が開けてくるので、

一般常識的な思考は、捨てましょう!

”絶対、なんとかする!”

この気持ちだけあれば、絶対なんとかなります!!