人の死は、何時訪れても不思議ではない。

ある雨の日、足を滑らせて転び、死ぬことも起こりうる。


そこで、弟へ・・・

若しもの時には荼毘に付して、一握の灰を、故郷の砂浜に人知れず埋めてほしい。

一日もたてば、誰に知られることもなく、波にさらわれて瀬戸内の海に帰ることができる。

・・・・・・それが、望みだ。



ブルーオーシャン