立教大学大学院「21世紀社会デザイン研究科」の中村陽一教授が、次のようにNPO法人の役割を述べている。
期待される三つの役割
NPO、市民活動に期待されるものとしては、まず第一に、様々な社会サービスを他のセクターと担い合う「相互補完的な役割」があります。
大事なことですが、これだけだと単なる行政・企業の肩代わりという批判も出てきそうです。
社会サービスを実際に手がける中から問題や課題を発掘し、提案していく「アドボカシー(政策提言)」が、二つ目の、より重要な役割です。
これら二つの役割は切り離すことのできないものです。
そして、三つ目が「個人と社会をつなぐ」ものとしての役割です。
社会とのつながりが希薄・不透明になってきている現代社会には、社会の一員であることの確認がしにくくなっています。そうした中で、個々人の興味・関心から始まり、顔の見える関係で社会とのつながり方等を体験できる市民活動は、一人ひとりの自分探しのきっかけにもなり、市民社会の必須要件である自己決定能力を高めていくためのトレーニングの場にもなっています。