長野の竹重氏が、「街角支援員」制度を提唱した。
それは、高齢者・障害者を包括した「サポート拠点」であり、設備よりも人を重視した「支援サービス制度」である。言い換えるならば、民生委員のような、個人のボランティアワークに根ざしたサービス体制であり、設備建設に費用をかけるのではなく、人のサービスに費用を配分する政策である。
この提言が、地方自治体によって政策として実行されるようになれば、より効率的な社会基盤が形成されることになるだろう。
それは、東京都・中央区のような大都市においても、取り組むべき課題であると考える。
「サクセスフルエイジング社会」は、設備のみならず、このようなサービス拠点の形成によって実現する。
松戸市・常盤平団地の「孤独死」に対する自治会の取り組みは、その先鞭をつけるものだ。
今年6月、私が現在住んでいる「ラ・ヴェール明石町」で、第1回公開セミナー「病気になったらどうする、寝たきりになったらどうする」を開催したところ、18名の居住者が出席した。
10月1日には、「笑顔がいいね」主宰・紺野大輝氏を招いて「ユニバーサルな生き方のすすめ」をテーマに、第2回公開セミナーを開催する。
このような「公開セミナー」は、NPO法人ヘルスケアフォーラムの新たな活動領域である。