久し振りの投稿です。それは久し振りに映画を見ることができたからです。

この2ヶ月、仕事が忙しすぎて映画が一本も見られませんでした。ようやく映画館に足を運ぶ余裕ができました。

見られなかった作品を振り替えると発狂しそうなので止めます。ショック!

断食(?)明けの一本目に選んだのは製作が発表された去年(?)からずっと楽しみにしていた清水崇監督の


『ラビット・ホラー 3D』


です。

わたしは和製ホラーが好きでして、清水崇監督の『輪廻』は特にお気に入りの一本。というわけで本作は特に楽しみにしていた作品だったのです。

その作品すら見逃しそうになり本当に発狂するところでした。

本作は内容的にあまりヒットはしなかったようですね。元々、上映館が少ないのに軒並み上映終了していて、危ないところでした。

前置きはこれくらいにして本題ですが、本作はかなり好みがわかれるだろうなあと思いながら見ていました。

ホラーというと幽霊が出てきて、、、というのが定番なわけですけど、本作ではそれが兎の着ぐるみになります。

兎の着ぐるみが白昼堂々と出てくるシチュエーションを怖がれるか、楽しめるかというのが一つのポイントになりますね。

それから現実そのままの異世界に行ってしまったというシチュエーションを楽しめるかというのも大事だと思います。

ふと思ったのが、本作を子どもの時に見ていたらかなり怖かったのではと思いました。

子ども(小学生)の頃って結構、現実と虚構の境目に対する認識が曖昧だったと思いませんか?

夢から覚めてもそれが現実にも伸びて続いているような感覚ってあったと思いませんか?

そう考えると、兎の着ぐるみの存在が現実と虚構の境界を曖昧にしてしまった本作は、より年齢の低い観客に対して「リアル」に迫るのかなと思いました。

なので、そういうシチュエーションをリアルに感じられる感覚を持っていると大人でも楽しめるのかなと思いました。

わたしはといいますと、やはり物足りなさを感じました。

もっと恐怖感を吊り上げてほしかったというのが正直な感想です。

『リング』(わたしはこれが大好き)のクライマックスのヴィジュアル的なインパクトや、

『輪廻』の最後の畳み掛けるような展開は残念ながらなかったですね。

それに、明かされた種が前に別の作品でも経験済みだった為、トーンダウンした感は否めません。落ちもまた別の作品で見たことがありましたし。

『リング』や『輪廻』の謎解き感もなかったです。

そう、ストーリーに練りが足りなかったように思います。3Dの試験的な作品だったのでしょうか。

では、その3Dはといいますと、それは次の記事に書きます。